見出し画像

地方とのつながりがある中で、東京に住む理由。

久しぶりの満員電車に揺られながら、やっぱり東京での生活は楽ではないなと思った。大学への信号を渡るとき、立ち並ぶビルを見て、やっぱり私はまだ東京にいたいと思った。


大阪、兵庫、島根、東京と住んできた経験があるし、岡山や北海道のように住んだことはないけど、関わりがあったり好きだと思ったりする場所がある。

そんな私が東京に住み続けたいと思う理由はどこにあるんだろう。


働きたい会社が東京にある…と書こうとして、ちょっと怪しんでいる。働きたい会社が東京にあるのか、東京で探しているのかでいうと、後者な気がしたから。

どちらかというと、いつか帰りたいと思う街や関係のある街に魅力的な仕事がないとか、働き先がないとかではない。そこで出会った大人の大半が、東京で経験を積んだ過去があることを知っているからだ。

いつかあの人たちと一緒に働きたい、そのために自分は何もないところから頑張れるだけの力をつけたい。そんなふうに東京に残りたい自分と好きな人たちがいる場所で働きたい自分の落とし所を見つけているような。


地元志向の若者が増えている…という話がある。そんな彼らが地元に残りたいと思うのは、「家族や親戚がいるから」「友人がいるから」と社会関係が主な理由になっているそうだ。

私自身にこれが当てはまらなかったのは、家族との関係が悪いわけではない。

どちらかというと友人関係の方が大きな影響を持っている気がする。小中を過ごした土地から離れ、高校に進学した。

「高校の友達は一生の友達だよ」という言葉を聞いたことがあるが、そんな私の友達は全国に散らばっている。

地元の高校に進学していれば、確かに自分の友人の多くは地元でできた友人になっていただろうし、「地元」という共通の認識を持っていたんだろう。そうすれば、確かに地元から離れないという選択肢もあったのかもしれない。

私にとって、固有の場所が持つ意味は今のところ大きくないのかもしれない。帰りたいと思う場所と、住みたいと思う場所は違っている。


だからこそ、東京に住んでいるとも言える。

兵庫の実家にも帰りたいし、島根にも定期的に帰りたい。岡山で働くメンバーに会いたいし、北海道には戻りたいと思う場所や行ってみたい場所がいくつもある。

そんないろんなところに行くことを考えると、やっぱり東京は便利だ。全国に散らばる友達が集まる時にも、やっぱり東京という場所は便利で。


それだけじゃない。

東京という街に住んでいるからこそ見えることがいくつもあったし、やっぱり大学3年間で、東京という場所が私に多くの選択肢を見せてくれた。

まだまだここで挑戦できることがあるとも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?