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ひらがなは年長さんで読めるのが普通?

こんにちは。言語聴覚士の木山幸子です。

noteのクリエイターサポートプログラムの支援を受けている「耳からおぼえる漢字」教材。

こちらの教材は、ひらがな・カタカナがすでに書けることが前提で使用できるのですが、そもそもかな文字っていつ頃読み書きできるものなのか。年長さん? 1年生? 早生まれの子は遅いのが普通?・・・と疑問ですよね。

ひらがな50音は5歳10ヶ月頃には読めている

とある研究では、5歳10ヶ月に達した子どもの9割が、ひらがなの清音(濁音や特殊音節を除いた音)が読めるとされています。また書く方については、5歳9ヶ月の子どものうち5割が清音が書けると言われています。つまり年長さんのうち9割の子どもが、卒園を迎える頃にはひらがなが読めていることになります。3月生まれのお子さんであっても、5歳10ヶ月ですから、卒園の頃には読めている計算です。(※注:園の方針などで仮名文字習得を強くは推奨していないところもあるため解釈には注意が必要です)

文字に興味があるかどうか

「うちでは文字は特に教えていません」「園の方針でひらがなの練習はしないことになっている」という場合もあるでしょう。その場合、読めないのが普通なのかどうか。

積極的に教えていないのであれば読めないこともあり得ます。しかし、特に教えなくても自然にいくつかの文字をおぼえていたりと、文字に対する興味関心は持っていたりするもの。まったく興味を示さず、おぼえるのを嫌がるといった場合は、1年生の1学期でひらがなの学習がスタートした際、丁寧に見守ってあげることが大切です。

1年生の夏休みがひとつの目安

ひらがなは1年生の1学期の学習要項ですので、無理に年長の間におぼえなければならないというわけではありません。学校で他の児童がやっているのを見て学習意欲が湧いてくるということもあります。5歳10ヶ月の次にくる目安は1学期終了時点。この段階でひらがなの読み書きに不安がある場合は、夏休み中にしっかり復習していきましょう。


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