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0〜2歳:ことばの発達を促す、子どもとの遊び方②

【前回の内容】ことばの発達を促すためには「子どもと目線を合わせる」ことが大事!

こんにちは。言語聴覚士の木山です。今回は主に0〜2歳くらいまでのお子さんのことばの発達を促す遊び方第2弾として「SOUL」の考え方をお伝えしていきます。

【 SOUL】

S:Silence(サイレンス・沈黙)●子どもの言動を静かに見守る

O:Observation(オブザベーション・観察)●子どもの言動を観察する

U:Understanding(アンダースタンディング・理解)●子どもの言動を理解する

L:Listening(リスニング・聞くこと)●子どもの発言をよく聞く

子どもと遊ぶときにぜひとも取り入れていただきたい考え方です。今回はSilence(サイレンス・沈黙)についてご紹介します。

これについては前回でも少し紹介しています。子どもと遊んでいるとき「敢えて言葉をかけず、黙ってみる」という行動のことです。子どもと遊んでいるとき、大人はついついたくさんの言葉をかけすぎてしまう傾向があります。あまりに多くの情報を与えられすぎると、子どもはその言葉を受け止められません。このSilenceはそんなとき、子どもの行動や発話をあえて見守ってみましょう、ということです。「◯◯ちゃん、ほらこれ、押したら音がするよ、ほら押してみて!」と大人が行動を促すのではなく、敢えて黙って子どもの自主性に任せ、子どもが自ら行動し発言できるよう、発達を助けていきましょう。

黙ってみているだけでことばを覚えられるの?、と疑問をお持ちかもしれません。私たちが海外にいると想像してみてください。その国の言葉があまり理解できていない状態で、周囲からたくさんの言葉を矢継ぎ早にかけられたとしたら、あなたはそれを正しく理解して覚えられるでしょうか。それよりも、単語や短文レベルで、少ない言葉で説明してもらった方が理解が深まりますよね。

Silenceは終始黙っていましょう、というだけではありません。子どもの行動を観察しながら、多くを誘導しすぎないで見守りましょう、という意味です。次回はObservation(オブザベーション・観察)についてご紹介しますね。

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