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工具の抜けはずれ防止

【改善】
トンネル覆工で使用するスライドセントル(移動式型枠)の横送り装置を動かす際に使用するメーカー純正工具は、ラチェットに延長用パイプを差し込むだけの仕様なので、力を入れると簡単にパイプが抜けて転倒するヒヤリハットが数回発生した。

差し込むだけなので力を入れるとすぐに抜けて危険

パイプを溶接し固定してしまうと狭い箇所での使い勝手が悪くなるので、ラチェットの取っ手に10㍉ほどの突起を溶接し、延長用のパイプに溝を設け、パイプを固定できるよう加工した。

ラチェット取っ手に突起(3分セパ)を溶接
パイプにガイド用のL型溝をガスで切断
差し込み、パイプを回すと抜け防止に

【効果】
ハンドルの中間部付近に突起部を溶接しているため、ラチェット単体で使用した場合でも邪魔にならず、パイプを使用する際は差し込み後、時計回りに回すことで簡単にハンドルがロックできた。

【参考】
す実作業でのヒヤリハットを認識してリスクとして受け止め、原因を解決させた、安全意欲の非常に高い提案。
溶接固定すると使いづらいという点から、工具にこのような工夫をした柔軟な発想が見事。

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