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トンネル防音シェルター解体作業の効率化

【改善】
トンネル掘削が完了し、坑口部に騒音対策のため設置した防音シェルターを解体する際、現場にある油圧ブレーカーでハツリ作業を行い、ドリルジャンボを使用しての支保工(鋼材)切断を計画したが(シェルター組立時もこれらを使用)、ハツリ作業時の騒音、コンクリート殻の外側への飛散落下、人力で行うガス切断や部材運搬の危険性など、リスクが多かったため、発想を変えて0.7m2/クロスカッター(油圧鉄骨カッター)を使用して作業するように変更した。

2枚の切断刃がクロス(交差)して強力な切断力を発揮し解体作業効率が格段にアップ
防音シェルター解体状況
支保工切断や分別作業なども機械で施工

【効果】
鉄骨カッターを使用することでハツリ時の騒音もなく、支保工切断や分別作業などもすべて機械で行いことが出来たので、人力で行うリスクをなくすことができた。
また、当初は日当たり3~4m程度の解体作業を予定したが10m程度の解体と分別を行うことで工期短縮にもなった。
鉄骨カッターを借りるコストは増えるが、工期が短縮でき、油圧ブレーカーやドリルジャンボは先に返納することで削減も可能。

【参考】
シェルターを組み立てる際の使用した機械を解体時に使用するリスクを把握し、どうしたらそれらを排除できるかを熟慮したことで生まれたアイデアが見事な事例。計画を一旦ゼロベースに見直し、どうすれば効率用作業が出来るかを見出したのでしょう。これくらい大胆な発想ができると工期やコストの影響も大きいと思います。

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