少し前の話ではあるが。
「この人はこの人のことが好きなんだなぁ」と目に見えてわかるようなあからさまなパフォーマンスを目にすることがあり、その日、私は体調を崩した。

教科書通りのさりげないボディータッチ、こまめな世話焼き、気が効く女ですアピール等の古典芸能をここぞとばかりに披露され、「ヨッ！世話焼き屋〜！」と歌舞伎のようにヤジってやろうかとも思ったけど、無関係なので見てみぬふりをした。正直、前々からその人のそういう気持ちには気付いていたけど、関係ないからまぁいっかくらいに思っていて、その日はたまたま目の前でそれをやられてしまい、逃げ切ることが出来ず、気持ち悪くなってしまったのだ。


この女は、男にしか世話を焼かない。
他の人が困っていても当たり前に無視するし、私と話をしていてもリズムよく相槌を打つだけでほとんど聞いていない。途中、マジで話を聞いていなかったことに自分で気が付いたらしく、「ごめんなさい、私、人とお話しするの苦手で…慣れてないっていうか……」まで言いかけて、言い切る前に「あっ、〇〇さーん♡♡」と堂々と話を切り替えた。せめて猫を被り切れよ。こいつ、なかなか正気の沙汰ではないぞと思った。道徳と人権教育をあと500時間受けろ。ちいかわの人付き合いBOOKでも読め。いくら私が日本刀を持っていないからと言って無礼者過ぎる。江戸時代ならお前を斬ってたよ。


いっそ清々しく「私、〇〇さんのことが好きなので、近寄らないでもらえますか？あなたに興味もないので特に話もしたくないです。」と言ってくれたほうが好感度が上がった。別に私はその人の想い人のことを好きなワケじゃないので、「そうですか、頑張ってください。」と言ってやれたのに。

そんな風にしばらくモヤモヤしていたけど、今日読んだ坂爪圭吾さんのブログを読んで、かなりスッキリした。この中に出てくるストーカーの女性と、私の遭遇した世話焼き婚活女、かなり属性が似ていたからだ。

人に好きになってもらうために相手の世話なんか焼くから、あとで「あなたは私に何もしてくれない！モラハラだ！」みたいな事態になっちゃうんだろうなと思う。

もう何回も言ってるけど、
やはり誰かに愛してもらいたければ、自分の好きなことをやってイキイキ楽しく暮らすしかない。

世話焼き婚活クソ女とストーカー女達は、1人でも海水浴に行き、取ったサザエを直火で焼け。恋愛以外のゴールをちゃんと持て。誰にも愛してもらえなくても自分だけは自分を愛せ。と思った。
坂爪さんの口調がうつってしまって大変恐縮なのだが、こういう人たちを見ると、お前は〇〇すんな、〇〇しろ、と言いたくなる。
本人達は正解だと思ってやってる行動全てが大きく間違っているのに、「でも私はあなたが好きだから」「あなたのためにやってるの」「だって好きなんだもん」のゴリ押しの連続で、一向に話を聞く気がない。だからどちらかが破滅しないと終わらない。やはり、恋愛って戦争だ。戦争（WAR）は、We are right.の略だと聞いたことがある。その通りだなと思った。迷惑な恋の聖戦は一刻も早くやめて日光浴びてほしい。そして1人で海に行き、自殺なんかしないでサザエを取れ。壷焼きを日本酒と共に噛み締めて、身を清めたほうがいい。恋愛がなくてもサザエは美味しいし、日本酒も美味しいから。そこから知ってほしい。

かくいう私も「人を愛した分、自分も同じように愛してもらえる」という盛大な勘違いをしていた時期があるから、世話焼き女見ると昔の自分見てるみたいで「今すぐ辞めろ」と言いたくなってしまうのかもしれない。
男の世話を焼くのは女子力ではなく、支配だ。支配したいだけだ。だから自分の思い通りにことが進まなくなった時、やれモラハラだの自殺してやるだの、ピーピーわめく。


恋愛は等価交換の法則が適応されないし、錬金術で膨らむのは自分の身勝手な気持ちだけだ。

この行き場のない切なさを、人は何千年も前から短歌にしたりしてんの。想いのやり場がないから。2000年後の人類にまで公開しちゃってんの。「私はあなたを好きなのに！」っていう感情、すごい質量じゃない？そんなの受け止めらんないよ、無理無理。そんな身勝手な愛情は、早く短歌なり漫画なり歌なり石に彫って芸術にするなりして、身体の外に出したほうがいい。
体内に留めておくと自我を乗っ取られるから。
便秘と同じで体に良くない。幸い、情熱的なラブソングはいつの時代も不滅だ。相手に受け取ってもらえないなら、歌にすべきだ。世界中の誰か1人くらいは共感してくれる。個人情報を盗むためにインターネット使わず、行き場のないキモいほどの愛はインターネットに流せ。私はそのキモいほどの愛をKindleにして世に晒しているが、販売から４年近く、毎月のお小遣いくらいにはなっている。世話焼き婚活クソ女とストーカーの女達は、ぜひ試してほしい。黒歴史は生涯残るが、キモい恋愛脳は浄化されていく。

愛は身体の外に出せ。相手にぶつけてないで、芸術に変換してしまえ。

早く失恋して、叩きのめされて、早くこっち側に来い。男の話禁止縛りで一緒にディズニーランド行くぞ。


逆に、男は男で自分の世話をちゃんと自分でしろ。洗濯は洗濯機のボタンを押せばできるし、ゴミ捨ては指定の曜日にゴミを出せば出来る。たったそれだけの行為をいちいち女にやらせるな。お前の手足は洗濯も出来るしゴミ捨ても出来る。やらないのはお前の精神の甘えだ。洗濯してもらうために恋愛をするな。洗濯ひとつろくにできない男に、一流の女が惚れるわけないだろ。せいぜい飯炊き女をマッチングアプリで探し続けるがいい。お前はそのままスワイプゾンビになって、永遠にインターネットを彷徨え。こっちに来んな。こっちに来る時は、自分の世話を自分で焼けるようになってから来なさい。それが襟を正せということだ。マナーとモラルは風呂と洗濯から始まる。女に「女を磨け」と要求するまえに、まず自分を洗え。風呂に入って洗濯をして、襟を正してからそこに並べ。恋愛はその後だ。

また説教をしてしまった。

人のこと咎めてないで、自分も何かの拍子に彼女達側の人間にならないように気を付けたい。

男の世話なんか焼いてないで、自分の世話を自分で焼くぞ。土をたがやし、肥料を撒き、種を蒔いて水をやってを繰り返し、誰にも似てないオーダーメイドの自分になる。まずは恋愛以外の楽しいこと、全部しよう。