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【#WJ47】週刊少年ジャンプ2022年47号感想【寿司いくら】

ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

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ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ47号の感想を語り合おうぜ!【ハンタ連載再開!!】
https://www.youtube.com/watch?v=pj4xy-Kw0fY&feature=youtu.be


アンケ1:アンデラ 2:高校生家族 3:金未来杯


●表紙

逃げ若表紙!
筆持ってるし色とりどりの絵の具でビビッドになっててめちゃくちゃスプラトゥーンっぽいですね。さすがに意識してそう。

●あかね噺 35話
巻頭カラー!
表紙は別とはいえ35話目で(1話も合わせて)3回目の巻頭カラーは強すぎる。まあ面白いもんな〜
カラー1P目は前回のあらすじ。
見開きは弥栄亭の仲間?たち。
背景も人も柄もいろいろとごちゃっと描かれてるのに見やすい画面構成ですごい。
からしくんイケメンにしか許されないポーズしてる。
本編
出イケメン!禄郎兄さん、新キャラかと思いきや33話で1コマだけ出てたっぽいですね。でもまあ実質新キャラよ。人気出そうな佇まいだ。
で、あかねの高座。「阿良川あかね」……いいねえ……
演目は"山号寺号"。
「〜山(さん)〜寺(じ)」統一の言葉遊びをテーマにした演目で、理解しやすいしアレンジしやすい良い演目だ。
オーストラリア産オレンジ普通にめちゃくちゃ噛み合ってて笑った。
それでいて後半はりゑんへの意趣返し。演目内のルールを守りながらりゑんにしっかりと落語で言い返し、しかも何の事情も知らない客目線でもおそらく普通にちゃんと面白いというつくり。こりゃ確かにスカッとするな〜。巻頭の回に1話でこれをまとめてくるのすげーわ。
よく見たら巻頭カラー見開きページのアオリも「いざ通さん前座の矜持」で山号寺号になってるのか。細けえ〜!

●逃げ上手の若君 83話
女影原の戦い決着。関東庇番衆は将を多数討ち取られ大敗。
一人遺された斯波くん、渋川殿の敗北を目の前で見てただでさえクソ動揺してたところに畳みかける岩松石塔の討死報告。この美少年の泣き顔→崩れ落ちコンボ、完全に松井先生の性癖出まくっちゃってんな…
ただその渋川殿の最期は晴れやかで見事の一言。弧次郎に対する敬意、時行への忠告。どちらも他ならぬ渋川殿が言うからこその説得力のあるセリフで良い。
最後の最後には直義(ただよし)と家族と足利への祈りを捧げながら没。
「童との勝負で満ち足りてしまう程の小物なのです」渋川は最期に武士を放り出したって自分では言ってるけど、女影原の戦いでは敗北した敵将にも一貫して"武士としての誇り"が描かれてるのがホント良いよな〜って思った。それって時代モノでしか描けない魅力だもんな。
後半は京都。後醍醐天皇の眼すんご。
人相描きを見た楠木正成のリアクションいいなー。驚きながらも面白がってる感じ。余裕あって格高い。
一方で魅摩ちゃんは静かにドス黒い炎を燃やしてる。魅摩ちゃんとの再戦も絶対あるなこれは。
ラストは尊氏。全く眼中になかった時行を徐々に認識していく過程が、モザイクが晴れていく表現と尊氏が時行の方に目線を向ける表現で描写されててめちゃくちゃテクい。ようやく主人公とラスボスとしての関係性が成り立ったなって感じするな。

●ONE PIECE 1064話
扉絵、プリンを攫ったのはクザンとオーガー…!クザン、訳あって同行とかじゃなくて正式に黒ひげの一味に入ったって考えていいのかな。
本編は引き続き黒ひげ海賊団vsハートの海賊団。1P目の黒ひげ&ストロンガー(あとドクQ)の構図クソかっこいい。
いきなりグラグラと覚醒オペオペのぶっ放しあいは飛ばしてるね。
からのシャチのハイドロポンプ!…え!?
さらにベポの索敵&ジャンバールのタンク役!海中から襲って船を沈めるって言ってるし、「無視できない敵ユニットは単体性能最強クラスのローが抑える」「他の船員はローのサポートと敵の船への攻撃を遂行する」ってのがハートの海賊団の基本スタイルみたいですね。よく考えたら海賊や海軍との戦いなんて船沈めたら圧倒的有利取れるもんな。相手に能力者いたら尚更。陸地&乱戦のワノ国だと全然普段のスタイルで戦えてなかったんだなあ。
「全員海が弱点って事だよな!?」
これハッとさせられるしカッコよすぎる。オマケ程度の設定になってきてた能力者が海に嫌われる設定、ここに来てきちんと突くべき弱点として戦いを組み立てるやつらが出てくるとは。
しかも数多いる海賊の中でたしかにローが一番その戦い方しそうなんだよな実際。
そしてなんとシャーロット・プリン登場…!扉絵連載から本編への合流が早すぎない!?リアルタイムでリンクしたのって多分初だよね。めちゃくちゃビビった。こんなことしていいの…!?
「三ツ目族の第三の目は覚醒する」「ビッグマムの一味にはやがて歴史の本文を解読できるようになる隠し球がいる」の情報的にプリンが覚醒して歴史の本文の解読が可能になるんじゃないかって推測されててかなりのキーパーソンですね。役者が揃ってきた。
ビッグマムの生死ってもしかしてシャーロット家ならビブルカードで判る?…と思ったけど今はシャーロット家の者でもマムのビブルカードの所持は禁止されてたんだっけか。微妙なとこだな。

後半はエッグヘッド。
パシフィスタを撒くために年齢操作で変装。単行本ネタの「何かあった未来」まで拾ってくれるとはファンサすごい。「未来島」だもんな。
ジンベエとボニーによるくま情報のすり合わせ。ジンベエの聞き方、ボニーへの気配り行き届いた前置きで、ちゃんとした大人〜…!ってなる。
くまが特殊な種族ってのも気になる。明らかにルナーリア族ではないし、ビッグマムが仲間にできてない3つの種族の最後の1つか?(巨人族、ルナーリア族ともう1つ)そしてくまの娘のボニーは違うのかな。
てか最後のボニーのおしりと太ももエッッッッッ
サニー号サイドも。いきなりリリスの笑顔が眩しい。さらに上陸メンバーのお着替えも。全員未来服〜っ!…と思いきやサンジはアロハ。尾田っちサンジに半ズボン履かせるの好きね。
てかナミとロビンの未来服えっちすぎない!!?!?いいのかそのトライアングル!??
ロビンに至っては胸元もバァーン開いとるし。露出度すげーな。
最後ベガパンクとドラゴンが親友みたいな会話してるけど入ってきにくいわコレ!

●HUNTER×HUNTER 391話
連載再開センターカラー!
3年11ヶ月ぶりの再開だとか。そ、そんなに
扉絵はゴンと幽白の幽助!冨樫義博展に合わせて2大主人公なのかと思ったけど巻末コメント見る限り遊☆戯☆王の作者高橋和希先生の追悼の意味もありそう。
下に小さく「※編集部注:本編に登場しないキャラクターがいます。」って書いてあるの笑った。むしろ誰一人登場しねーのよ
なんなら今の本編で実質主人公になってるクラピカが今週号の表紙飾ってるけどそのクラピカすら出てこない。すごい。
本編
あらすじページでほぼ説明されてないマフィアで丸々1話だったのびびった。
今週出てるロン毛の男はヒンリギという男で、マフィアの一つシュウ=ウ一家の若頭。シュウ=ウ一家は幻影旅団と交渉するために、今の旅団の大目的であるヒソカを旅団より先に見つけて確保したい…とそんな感じ…確か。
一緒にいるのは点滴くんがザクロさんで女の子がリンチさん。リンチさんは質問してから殴った相手から質問の答えを聞き出す能力。これで聞き込み調査も進めてくってことみたいですね。
ヒンリギの能力は触れた道具をその道具の性能を維持したまま生き物に変えて操作できる"手のひらを太陽に(バイオハザード)"。任意のタイミングで道具に戻せるってのもミソですね。
ヒンリギを倒しに出てきた連中はエイ=イ一家の下っ端。エイ=イ一家は組長のモレナ=プルードの能力で念能力に目覚めさせられてて、人を殺すほどレベルアップしてより強力に念を使えるようになる…って感じ。
ぶっちゃけこの辺のあらすじは改めて調べ直してから(あ〜そういえばそんな感じだったわ)ってなってたのでこの辺まではハテナ浮かべながら読んでたんですが、バトルに入ってからは知らんやつと知らんやつのバトルのはずなのにちゃんと面白いのがさすが富樫先生ですね。
バドイユさんの身体が武器に変化する能力、読者も「それ普通に武器携帯すればよくね?」ってなるから意味あんのかそれになるけど、状況に合わせてあらゆる武器に変化させられるのはおおっ!って盛り上がれたし、ただそれでも別に強くはないよねってんで、強能力であるところの手のひらを太陽にがバチバチに決まって手錠鳩で拘束して詰ませる…スマートだ…
でもこの分だとどうやらしばらくはマフィア同士のバトルを見ることになりそうだな……?

○SAKAMOTO DAYS 92話
痩せ本vs京から。
2P目の上からの構図めっちゃカッケ〜!ここでいきなり惹きつけられるもんな。
で受付のおばちゃんのんきで笑う。「図書室では静かにね!」いやそうなんだけどさ…!
スマホ操作にもなんか詳しいし。なんで魚眼モード即答できんだ。
後半はシン組。坂本側とバトル担当と縦軸担当で分担できてて良いね。
周くん、友達攻撃できないし甘々でかわいい。
データバンクの爺さんとも合流。やっぱこの爺さんも強えんだ…同期唯一の生き残りだもんな……
ラストはセバがクラブジャムに接触。マジの裏切りとは思えないけどな〜

○僕のヒーローアカデミア 370話
前回ヒキで接続されたスピナー周りの話。
差別を受け続けてきた異形型個性の持ち主たちがスピナーを旗印に団結して暴徒化している状況。
冒頭といい口田くんを裏切り者呼ばわりした奴といい、途中からの演説で言っている通り田舎での差別意識、村八分は凄まじいらしく、これも個性社会のかなり深い闇の部分ですね。
これスッキリ決着つけきれるのか…?
ただここに異形型じゃないやつがカチコんできても何も話は進まないし解決しないので、ここで活躍するのが障子くん、と。障子くん割とトリッキーなイメージだったけど思えばかなりのフィジカル強者なんだよな。オクトブロー、バキバキの力押し技でカッコいい。変なポーズで吹っ飛ぶスピナーおもろい。
てか冒頭は明らかにスピナーの過去であるようにミスリードされてたけど障子くんの過去だったのね。あの過去があってなおこのヒロイズム持って動けてるの障子くんの格が鰻登りだな。

○アオのハコ 74話
引き続き合宿。婆さん助けたその後ですね。
車で送ってもらうときの並んで座ってる画に1ページ割くの、恋愛漫画でしか見られない尺、間の使い方で良い。
菖蒲ちゃんの褒め&笑顔、確かにこれは恋人途切れませんわ…魔性…!
ラストは雛ちゃん。
「返事はいらないの」
わかる…!わかるけど…!
もうなんか結局フラれて大喜の前では無理な笑顔で気丈に振る舞うけど一人になってから号泣するところしか想像できんのよ……!!
雛ちゃん……幸あれ………

○大東京鬼嫁伝 8話
前回登場猫又のみゃーこ掘り下げ回。
猫っ娘巨乳メイド(風)服って時点で強力なのに意外と歳いってる+酒カス+ダメ人間+アイドルと属性てんこ盛りだ。
かなりダメダメみたいで、頼みの綱の妖術も猫たちに見捨てられて実質無意味に。
「おめー一人でやれ」のコマ、シュールでかなりおもろい。
かわいそかわいいのがとにかく似合っててまなかに2回もケツ蹴られてるしそれでもすぐ調子こくあたり雑に扱える良いキャラクターですね。この子の登場によって作品が本格的に動き出せればいいな。

○読切 恋の曜日の世崎さん
金未来杯エントリーNo.5!
作者の白咲しろくま先生、調べても過去作の情報とか一切出てこなかったんだけど今作が初発表作品なんだろうか。そんなことある…?
でも初めましてって言ってるな…
本作は曜日によってキャラが変わるヒロインの世崎さんこと世崎七色ちゃんと、世崎さんのことが気になってる星巻透くんのラブコメ。
星巻くんの自己肯定感低くて色々諦めちゃってる感じ、個人的にはかなり共感できる精神性で好感度高かった。
世崎さんもしっかりかわいかったし、曜日によってキャラ違うんだけど、キャラブレではなく全部ちゃんと世崎さんの一面として味わえる描かれ方なのなにげにすごい。
色々な人外を身体に宿してるって設定からのラストは全部載せってのもカッコ可愛くて良かった。
キャラの魅力がしっかり出てたし、世崎さん以外の人外も設定的に出しやすそうなので連載も見据えられてる良い作品だなと感じました。

●高校生家族 107話
突然の修学旅行回!
修学旅行前のワクワクから描いてくれるのこの作品らしい。
光太郎がこんなキラキラした目で「皆と一緒に ちむどんどんしたい…!!」とか言ってんの、回避不可能だろこれ。
「沖縄の方言で"沖縄の方言"って意味」も笑った。
てかハドソンの「ベイグンキチイッパイ!」は急に攻めすぎて爆笑しちゃったよ。そういう感じじゃなかったじゃん!!
後半は旅行に出発。この回のうちに沖縄まで行っちゃうとは。機内、家谷家で固められてるのおもろい。
ホテル着。一郎の「やっぱり息子と同じ部屋かぁ…」笑う。なんでお前もちょっと嫌そうなんだよ。
で沖縄そば。普通にうまそうでくやしい。ほんとに内地の人ってナイチャーって呼ばれてんのか…?
あぎじゃびよいっ…!!も笑った。なんだ一郎のその佇まい。
1話の中にめちゃくちゃ詰め込まれててかなりの回数笑わされたよ。相変わらずすげえ漫画だ。

●アンデッドアンラック 132話
センターカラー!
「いってきます」な風子と見送るみんな。ユニオンアンダー勢揃いでみんな笑顔なのいいね。アンダー、軍人組の敬礼すき。タチアナだけユニオン側じゃなくビリー様の側にいるのも好き。
ジーナやボイドさんはもちろん、不可視のショーンすらもいるの細かいなあ(バニーの左下あたり)。
本編
いざループ…!
3P目で久能明出てきた瞬間思わず声出た。ずっと近くにいたのか…!
次のループに旅立った風子の代わりに現ループの視点キャラを担ってくれてます。
1体でも足止めがやっとだったサンがうじゃうじゃ出てくるのマジで絶望感すごすぎる。
それだけに一切怯まず戦いに出るヴィクトルがカッコいいな〜。まあ1体だけじゃないのを過去の戦いでもう知ってたからってのも大きいだろうけど。
そして月の風子視点。
目の前で地球がぶっ飛ぶのはこっちも絶望感すごいな…
今回もナチュラル煽りかますルナ。
「寒さと無酸素に凍え苦しみながら」→「ああご安心なさい」のズレっぷりよ。そら風子も目ぇ黒くもなりますわな。ゾクっとした。
からの「ここから反撃開始です」
「最期のループで私達は」「神を絶対に否定する」
めっっちゃくちゃカッコいい。
今までもずっと風子は主人公してたけど、ここにきて更にこの物語の主人公はコイツだあああ!!!って感じになってきた気がする。風格!
で、着席したらいよいよループ完了。
描かれるのは1972年9月11日。
最初に救われるのは……風子を救い運命を変える一歩を作った久能明……!!時系列的にも物語的にも、根幹の根幹、最初の最初の位置にいるこの男が真っ先に救われるの良い…
明くんが持ってるジャンプは表紙からしてきっちり1972年9月11日号みたいですね。9月11日号が9月11日に発売した号なのかはわかんないけど!(この号は10月24日発売だけど11月7日号)
風子、最序盤では能力の暴発を恐れて人との接触をとにかく避けてたのに今はあっさりと明くん抱えてて能力の扱いに慣れた感じある。軽々抱えてそうなあたりシンプルにフィジカルも強くなってそうだなこれ。
佇まいには覚悟と経験に裏打ちされた強さを感じられる。
髪めちゃめちゃ長そうなのはアンディとまだ出会えてないのかな。でもバックパックにユニオンのエンブレムはついてるのでユニオンはありそう?
新しい世界、色々とまたシャッフルされてそうで早くこの世界を見て回りたくてたまんないですね。
アンディも早く再会してもろて!

●ギンカとリューナ 7話
前回ラストに話が出た世界一高い山、プラネット・ピークに早速登る一行。
アネモネのフード姿かわいいな。デクのヒーロースーツみたい。
学会の設定の説明も来ましたね。合わせてアネモネの目標も開示。ギンカを師匠としたことでより一層パーティーメンバー感が強まったな。
ベレッタがついてきてる理由…ギンカがクローズアップされてるけど……もしかして好きなんか!??
からのギンちゃんとリューナの会話。ギンちゃんの身の上聞くとギンちゃんの方にも愛着出てくるなー。
…って思ってたら即攫われ。一瞬弾け飛んだかと思ってビビった。
攫ったのは新キャラの黒髪イケメンのカルラ様。なんとさっき説明したばかりの学会魔術師の頂点"近衛"の1人らしい。
いきなり強敵……この後はこいつからギンちゃん奪い返しにいくのか……とか思ってたら即一撃入れにいっててテンポ◎。「ここを見つけることはないだろう」のフリが効いてたのでおおっ!ってなったね。
カルラ様も何気に付き人の2人を咄嗟に抱き抱えて守っててポイント高いぞ。

●ウィッチウォッチ 82話
初っ端から新キャラ登場。
いきなり只者ではない気配漂わせてますね。
チンピラをとりあえずボコして強いこともわかったところで「流浪の鬼」と、こないだモイちゃんが言ってた鬼の旅人さんであることがほぼ確定。
後半は戦いに飢えてるモイちゃんとコンタクトとって…
なんかすごいシリアスの気配だ…
ただウィッチウォッチのシリアスはちょっとな……

●僕とロボコ 110話
冒頭ズルすぎるだろ。ウタになってるロボコなんて笑わんわけないんよ。ズルいわ〜。
ただウタ化は髪の話をする前フリで、本題は美容室の話。オッシャレ〜な美容室なんだけどカットするのはロボコという。
何かミスるたびに誤魔化したり言い訳したりしてたのに、角刈りになっちゃったのに対し「マジでごめんなさい」「言い訳してくれよーー!!」は笑っちゃったね。シンプルにおもろい。
急にカリスマ出てきて丸く収めていったけど「足りなかったから伸ばした」が面白かったのでヨシ!

○夜桜さんちの大作戦 151話
今回はガッツリまるまる一話嫌五と辛三の対話。
辛三が長々語ってるのをちょうど読者も長いなと思うくらいのタイミングで「長い」と一蹴してくれるの笑うし気持ちいいね。
嫌五が辛三の開花のきっかけになったっていう情報のおかげでここで辛三を助けるのが嫌五ってのに説得力も増してる。
黒塗りされた記憶を一つ一つ思い出させて、最後見開きでバーーーッっと明るくなるの何かの劇場版みたいな演出でめちゃくちゃ良い。
でもこれ二刃お姉ちゃんサイドでは同じ手使えなそうだけどどうするんだろ。

○PPPPPP 54話
ラッキー演奏直前に天才ラッキーを深掘り。「白の中に見えたのは赤」天才だって生きたがってる…漫画だと色わかんねえ!!
さすがに赤って言われてもどこ!?ってなるね。
表のラッキーと天才ラッキーは"優しさ"について割と正反対な見解を持ってるわけだけど、表ラッキーの見解は(ほんとにそうか?)って思うことあるし逆に天才ラッキーの見解に(そうかも…)って思わされたりもするんだよな。
「"優しいこと"ならどんな人でもたまにできる」とかは最たる例で、要は"優しいこと"以外の自分にしかできないことがあるんじゃないのかって話になっていくんじゃないかな。
天才ラッキーに差した光はまだ読者には正体が分からない形で描かれてるね。天才ラッキーが愕然としてるので真相が気になる。
ラストは運とメロリの解説からのラッキー演奏開始。
「あーまず オレが遊園地の閉園パレードを出すじゃん?」すごい当たり前に言ってるけど冷静に考えたらすごいこと言ってて笑っちゃう。
え!?てか来週巻頭カラー!!?周年でももらえなかったのに…!やったやん!!!!!(でも表紙はまだお預け)

○読切 龍と僵屍
ジャンプ・ショート・フロンティア……じゃないっ!??
なんか17Pの読切です。なんなんだ。
作者の倉薗紀彦先生は、「近藤ひじき」「くらぽん」名義で他誌での連載も複数行われていた、かなり歴の長い作家さんらしいです。
たしかに画風といいコマ割り構図といいかなり達者で新人のソレとは一線を画してる感じある。
ただ尺に対して選ぶ題材これじゃなくない?感が否めなく、本来40〜50Pくらいの内容を無理に17Pに収めてた感がありました。色々なものを端折りまくってたのでかなり駆け足に感じた。説明口調も多かったしね。無理に詰め込んだせいでキャラの魅力を描く尺も無かったから道士様への思い入れも無いまま終わった。
あと個人的にはラストの婆孫は「なにそのオチ!??」ってなっちゃった。
漫画を"描く"のが上手いのは分かったけど…って感じでした。

○マッシュル 129話
ハタラキバチさんモードでマッシュ復活の兆し見えそうでよかった。てか引っ張るねえ。
メインはvsドゥウム。
オーターさんが助けに来て助かったフィンくん。てか大体今戦ってるメンツが限界来たタイミングで次が助けに来るね。いうてドゥウムさんまだ全然余力あるんで一気に来ても応戦してきそうだけど。
シンプルなパワーのドゥウムさんが砂の能力と相性悪いというのはそう。…というよりここまでが爆発・重力・剣…とフィジカルでなんとかなるやつばっかすぎたのか。
まあ砂も結局フィジカルで突破されてるんだけど…
てかドゥウムさん、「マッシュが敵だったら?」を体現してるキャラな気がするな。

○ALIENS AREA 20話(最終話)
くぅ〜ダメだったか……!
理解はできるけどまだ終わってほしくなかったな。
本編はA3基地からの脱出。
最終回だけに7班メンツも勢揃い。銀二さんの右腕イカつっ。
予定通り写楽の兵装を基地に接続して基地ごと浮かせて脱出…その最中自死を選ぶ豊……!にいち早く気づいて動く辰己……!!ずっと出てきてなかった"物質"、最後の最後に人を助ける&犯人確保のために使うのが作品の集大成って感じで良いねえ…!写楽さんの3つ目の兵装も出たし。重力・斥力・ブラックホール…と"星の力"で統一感があるから割と納得感ある。
確保される瞬間の豊の泣き笑いが色々な感情に読めてめちゃくちゃ良いな〜…
わたしには「こんな状況で咄嗟に助けられるなんて本当お人好しだな、でも最後に会えたのがこいつらでよかった」みたいなのを想像したけど実際はもっとここまでの人生における悲しみ、諦念など色々なものもないまぜになってるんだろうな。
このドライでビターだけど爽やかなエンド、なかなか味わえない味わいで最高……
最後は"彼らの物語はこれからも続く"エンド。今使える材料での最良の最終回だったと思います。
足跡に「bye bye…」はちょっとどないやねんと思ったけどね。

全体の振り返り
途中からは刑事ものらしいシビアな現実と主人公の青さとの摩擦が独特のビターな読み味を生んでて、クセになる名作の雰囲気を醸し出してたんですが、いかんせん序盤のつかみに失敗してその負債を取り返しきれなかった感じでしたね。
ドーンとハデに跳ねるタイプの面白さじゃなくてしみじみ「良い…」ってなるタイプの面白さなのもあって巻き返すのは難しかったんだろうなあ。
作者の描きたいであろう刑事ものを描き始めてからは明らかに筆が乗って面白くなってたので、序盤から無理にバトルに寄せなくてもよかったんじゃないかな〜ってところがありますね。バトルにするならするで辰己くんの"物質"がほとんど戦闘に絡んでこなかったのはよくなかった。1話でみんな辰己くんが主人公だと思っちゃってたから辰己くんがバトルしてないバトル展開をどういうスタンスで読むべきか分からなくなってしまっていた。
ドラマを作るのはべらぼうに上手いのでそっちで押していけば勝算はあった作品な気がするな。
途中途中の単発のお仕事回も良かったし、最後のA3編は明菜と豊のドラマと組織としての外5の描き方が素直にめちゃくちゃ面白かったもんな。
あとは空気感が大人向けすぎるのでジャンプの層とはちょっと違う…のかも…?というのもあったかな?
すマホと同じく最終回で相当残念に思ってしまうくらいには好きになってた作品だったので、那波先生の次回の作品にも期待ですね。
強みをしっかり押し出して、それに合った客層にアプローチできれば相当強い作家さんな気がする。
那波先生、お疲れ様でした!

次号
週刊少年ジャンプ48号

表紙
呪術廻戦
呪術師捕縛作戦とのこと。やはりアメリカがそういう感じで絡んでくるのね。

巻頭カラー
PPPPPP
周年でももらえなかった巻頭がなぜここで!?まあでもめでたいからいっか!!

センターカラー
大東京鬼嫁伝
最初のセンター。最近は貰えること多いから油断は禁物…!

マッシュル
ぜんまい動いたしさすがにそろそろ復活する…!?(ずっと言ってる気がする)

読切 隣の小副川
金未来杯エントリーNo.6。現代日本での魔法使いアクション。面白そう。

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