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小心者がぴーぷるぴーぷ1人で挑戦してみた話

北海道行く2日前ぐらいにたまたま「ぴーぷるぴーぷ」というお店をインスタで発見しました。写真に映るのはちょっと映えない系パフェ。映えない店ほど美味しい・名店という謎の理論を信じている竹村はめちゃくちゃ気になりました。Yahoo!で営業時間やメニューを調べると「6時間以上待ちました」「検温37度以上は入れません」などという口コミが数多く書かれていました。耳を疑う口コミもありましたがそれ以上に「これはここでしか食べられない」「待った甲斐があった!また行きたい」といった口コミもありました。お店の外観は廃れた感じのお店…。

なんとも入りずらい雰囲気.…


普通の人なら諦めてしまうのだろうけど、なぜか好奇心を掻き立てられてしまった私はますます行きたい気持ちに。というのもぴーぷるぴーぷの場所は取っていたホテルから10分程にある所で「今回の旅を逃したらもう行けない」という謎の直感がしたのです。再び調べていくと食べログの情報は信じてはいけない、というコメントの基ぴーぷるぴーぷ皆勤賞?をインスタのプロフィールに書かれておられる常連さんのあるノートに行きつきました。それがこちら。https://note.com/gentle_phlox656/n/n593c6eaeaae7?fbclid=PAAaYTqP2xWefVwVjyxwwosGVLsJnZBcti5D3YObaVDUGTUEdRxVrLGDy2CEs_aem_AYHUDVd7RvFpkPiIjNTFEWHpl41uSIqpWfA4g4V1D6WQ0N7_ACLkaMHi0kldY38PCUM

とりあえず16:30に整理券を貰い19時頃に検温を行い平熱かつとにかく待つが達成できればパフェに行き着けるとのこと。

そして当日。たまたまご飯を食べ終えてホテルでゆっくりしようとなった時刻が16時頃。あと30分で整理券が配られる、、!と心の中はワクワクして、とうとう店の前まで来てしまいました。時刻は16:40。お店の前の看板を見ると整理券は中で配布と書かれていました。「やった!まだ整理券はなくなっていない! 」恐る恐る店のドアを開けると薄暗い灯りとこじんまりとした店内だけがありました。勇気を振り絞って「すみませーん!」
「...」
「こんにちはー!」
「.....」
「すみません..」
「....」
「すみません」
「ガタガタ...」
何回か呼びかけると地下から噂のマスターらしき人が現れました。
「はいー整理券ね?」と一言。
「はい!」
「初めて? 時間かかるよ?大丈夫?終電間に合わないよ?」
「はい、大丈夫です!近くにホテル取ってます!」
「あ、本州の人?」
「はい!」
「...(整理券に何か書く音)はい、じゃあ19時ぐらいに来て。一応この店まだ感染対策してるからマスクして来てね。今はしなくて大丈夫だから。ちょっと早めとかじゃなくてピッタリに来てね。外寒いから。」
「はい!(マスクをしてなかったつかさずマスクをする)」
「今はマスクいいよ!後でいいから。今日は少ないかも。まだ分かんないけどね」
「一応しときます💦そうですか!」
「あと、ホテルで寝ちゃって時間に来ない人けっこういるから、ここに名前と電話番号書いてて。時間すぎて来なかったら電話するから」
「分かりました!」(書き終える)
「うんじゃあ19時ね」
「分かりました!ありがとうございます!」
とお店を出ました。

緊張したああああああ!!!でも整理券ゲットしたあああああああ!!!!という気持ちで無我夢中で歩いてたらホテルと反対方向に向かって歩いてました笑

整理券ゲット

時刻はあっという間に19時になり再びお店の前に来ました。扉が開いていて常連さんが検温をしていました。
「こんにちは~」と一言言うと
「あ、ちょっと待ってね。ここ座ってて。」と言われたので店の入り口のそばにあるアンティークな椅子に座りました。
「じゃあ検温するね。」と脇で測るタイプの体温計を渡されました。
「体温計の音なっても取らないでね。スピーカーが鳴るからそれまで待ってて。次の次!に鳴ったらとってね。」
「はい!」
つかさず体温計を脇に入れ待っていました。するとスピーカーから謎のリズムが小刻みな音楽が流れました。2回目も同じ音。
「じゃあ取ってー。体温はこっちで確認するからね。」
「はい!(体温計を渡す)」
「うん。37.0だね。」
(え?まじ。終わった。入れんやん、、。追い出される、、。せっかくここまで来たのに、、、‼︎)と心の中はパニック。泣きそうになりました。するとすかさずマスターが
「じゃあ他の検査するね。この検査は肺に酸素がちゃんと送られているか測るものなの。60%以下だと全然酸素が行き届いてないのね。じゃあ人差し指出してー」
(言われるがまま測られる)
「うん。90%だね。健康だ。じゃあここ座ってー」と店に案内されました。
はあああ、、、良かった、、、と安堵の気持ちに。案内された椅子に座りました。

店内は私以外常連さんでした。というのも呼び方がしっかり苗字+さんでマスターから呼ばれていて、会話もとても弾んでいました。私は話しかけることもできず(コミュ障)1人座っていました。案内された時に渡されたメニューを眺めて何にしようか悩んでいました。(メニューに冬季限定のさつまいもパフェがなかったのがとても悲しかった、、)
数分後に常連さんからオーダーを取られました。オーダーとり始めるのに1時間半は待つという情報もあったので早くてびっくりしました。
「〇〇パフェとごまパフェ。ごまは濃いめで!」
「バナナパフェといちごパフェで!」
と仰っていました。え、2個食べんの?と驚きました。
そして最後に私の番が来て行く前から気になっていた"ラム酒とカスタードのプリングパフェ" をオーダーしました。常連さんが書かれたノートにある通り
「お酒強いよ?大丈夫?」と心配され、ノートとペンを片手に説明してくれました。
「はじめてだもんね?説明するよ。25度のラム酒が底に入ってるんだけど、分けることもできるのね。かけながら食べれるんだけど。」
「別添えでお願いします!」
オーダー完了。あー、、ここから何時間待つんだろうと思った矢先に
「ホテルで待つこともできるよ。」とマスターから言って頂きました。
「初めての人だから、先にお金払って時間なつたらまたここきて。」
「はい!」
「うんとねー。21:30だね。21:30に来て。」
「はい!」
オーダーしたパフェの代金を払って再びお店を出ました。
店を出ると同時に緊張も解けていきました。オーダーするまで数分だったこと、オーダーする時にスプーンを置く作業もなかったことがノートに書かれていたこととは違いました。たまたまこの日は空いていたからかもしれません。

そしてついに21:30。再々訪問。お店のドアを開けると常連さんが既にパフェを食べてました。先程座っていたテーブルにはパフェスプーンとコースターがありました。またここから待つのかなと思ってたらマスターが「戻ってきた?」と言ったので
「はい!(本日n回目)」と返事をして待っていたら数分後にパフェが来ました、、、✨

映えないけど確実に美味しい見た目しておる


ボリューミーでまさしく映えない!笑 けどとても美味しそうでした、、、。
店内撮影禁止とあったので、シャッター音が鳴らないカメラでこっそり撮りました。(パフェを持ってきてくださった時にマスターに写真取っていいか聞けば良かった...)
そして大本命の味。
(え、なにこれ、、おいし、、スプーンとまらん。何やろ。砂糖の人工的な甘さじゃなく素材本来の甘さ感じる、、、。このプリングも普通のそこらで売ってるプリンと全然ちゃう、、。生クリームも砂糖一つも(多分)入ってないけど濃厚でアイスと相性最高やん、、。)です。
まずアイスなんですけど、シャーベットとソフトクリームのいいとこ取りした感じがしました。シャーベットのようにサラサラっとした食感(テクスチュア?)とソフトクリームの濃厚さどっちも兼ね備えてるアイスでした。マスターが一から作ってるからこそこのアイスが完成するんだろうなと学びました。
そしてラム酒とアイス、プリングの相性が抜群、、。気づいたら半分無くなってました。常連さんが2個頼むのはこういうことか、、と学びました。隣の常連さんの会話聞いてたら
「無添加だから美味しいんだよね」と聞こえてきました。
あとは店の張り紙?に「ショートニングなど地球に元々存在しない物は使っていません」とありました。
マスターの無添加、素材へのこだわり、地球環境への配慮の総傑作がこのパフェに詰まってました。
ものの数十分で平らげ、底に解けたアイスも飲み干しタイミングを見計らってマスターに「とても美味しかったです!ありがとうございました!」と言って店を出ました。

格式(検温、整理券、待ち時間など)高いし、常連じゃないから正直浮く(これは私のコミュ力の問題もある)けど、本当に行って良かった、、。また行きたい。。クリーンカード集めてマスターに少しでも覚えてもらいたいですね。また行けますように!!

おわり

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