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「ソイラテのアイスをトールで」

ここまで、非常に中身のない旅だなと思う。
暑さと(動画にもならない)撮影によってボーッと歩いた一日。翌日は、耐え難き騒々しさを伴う池袋で、UNIQLOと三省堂とカフェ。ぼちぼちに染められている。
でも、都会の本屋は流石の品揃えで、なにか私の隙間を埋めたかもしれない(読む前からこれだから積読だらけなのだろう)。

今は、ホテルを予約済みの熊谷へと向かう湘南新宿ラインだ。湘南、新宿のラインからははみ出したところに向かうのに。1時間もかかるということなので、久々にグリーン席を購入した。嫌いじゃ無い贅沢。
きっと熊谷という街も、それなりに若者に支配されているのだろう。

なんてぶうたれつつも、この買い込んだ本を読むために、勝手知ったる(つまりはチェーン店の)カフェに飛び込む気まんまんなのだから、年齢はともかく私も同類だろう。そんなもんだ。

ああ、いつから私は電車の遮光カーテンを降ろすようになったのだろうか。

心から目新しい街というものは、どこに残されているのだろう。明日には足利に行く。実のところ、街並みへの期待がある。古き良き、なんてイメージをぼんやりと持っているのだが、裏切られるかもしれないという気持ちで保険をかけている。

大変に文句たらたらだが、観たいものも行きたいところもない私には、この、行かなくてもよかった程度の旅というのは適当なのだろう。悲しいかな、「らしい」旅であり、諦めと受け入れはできている。

目標も、夢も、やりたいこともない。
私は今日も、流されていく。

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