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第9波襲来顛末記

恐らく多くの方が体験談であったり、専門的な対策の記事を書かれていると思います。
こちらは、自分のメモ程度のお話です。自分を含め、同居家族が感染したのは今回が初めてだったのです。

先週の日曜朝、少し遅く起きてきた息子が「何か身体がおかしい」と訴えてきました。検温したところ38度前半。少し吐き気もあるとのことで、まず考えたのはコロナ、それからアデノウイルス。数日前、彼は授業でプールに行っていました。
何れにしても感染症、これは隔離した方が良い。──けれど、暑い日が続いていました。自室で休ませていても、熱中症、脱水症状を心配して頻繁に確認しにいくことになりそうな気がする。

迷った末、リビングにマットを重ね、息子の為の布団を敷きました。バルコニーへの掃き出し窓が近く、換気しやすい位置。更にそちらに向けて扇風機を置いて空気を回しました。
もう一つ、リビングに布団を敷く利点がありました。この場所が自宅の端の位置で玄関から一番遠いので、息子の寝ているそばを通る必要がありません。トイレを使う時間だけ注意すれば、息子と家族が顔を合わせる機会を一番減らせました。結果的には隔離できている。
そうして私はキッチンに一番近く、リビングにも接している和室で待機。買い物などは夫が請け負ってくれました。
熱は夕方、晩にかけて更に上がりました。ただ、子どもとはそうしたものなのでしょうか、その割に元気そうでテレビなど見ていたのが救いでした。

翌月曜日、電話で確認をしてから小児科へ。体調を崩しての小児科受診は年単位で久しぶりです。息子が0歳の時から知っている先生も「大きくなったなあ」と感慨深げで、その一瞬は、和やかな時間でした。
コロナとインフルの同時検査を行い、結果が出るまで10分ほどと言われて個室で待機──するも、ものの数分で私だけが診察室に呼ばれました。「コロナ陽性出たねえ」と示された赤いライン。予想はしていたものの「そうかぁ…」という思いはどうしても生まれました。実は翌日、息子には参加予定の学校イベントがあったのです。
息子、そして夫に結果を伝え学校への連絡を依頼し、私は個室でそのまま精算。処方箋は病院近くの調剤薬局にFAXしてもらい、出された解熱剤は車で受け取りました。
実はこの解熱剤、自宅にあった市販薬も含めて一度も服用することはありませんでした。息子が「そんなにしんどくない。辛くないのに無理にのまなくても良いんでしょ」と言ってきたからです。そういう話を以前したことがあったので、覚えていたのでしょう。

帰宅後、薬は片付けましたが、枕元に水分は多めに起きました。麦茶とスポーツドリンク。後者は以前「美味しくない」と言っていたのに、今回は「いける」という反応。それだけ身体が水分を欲していると感じて気に掛けました。
その後の息子はずっと寝ていました。薬不要とは言っても、高熱のある中で病院に行ったのは疲れたと思います。イベント不参加になった事も無念そうでした。それはそうでしょう、事前準備を頑張っているのを見ていたので、私も夫も後で溜息を吐きました。

食欲はあまりないようでしたが、うどん、おじやを少しずつ食べました。後は喉越しの良いプリンやゼリー。お医者さまにも言われましたが喉は腫れていたようです。寧ろ、想像していたより咳は少なく、よく眠れていたのを見てホッとしました。
「睡眠に勝る良薬なし」──個人的にはそれと「笑うこと」が大事だと思っているんですが、ともあれ、火曜日の夕方には37度台にまで熱が下がり、そのまま順調に回復しました。

運よく、と言って良いのか、家族への感染もありませんでした。
対策こそしたものの、一番近くにいる私はなるかも知れない──その覚悟はしていました。コロナに限った話ではなく、子どもの看病をしていた者も発症というのは結構あることです。私自身、息子からマイコプラズマ肺炎やインフルエンザが……という経験があります。
看病の為に休ませてもらっていた会社の方も、恐らくそれを想像していたのだと思います。水曜の夕方「明日から出社できます」と連絡を取った時には、少し驚いていたようでした。ただ、念の為ということで、もう一日休むことを提案され、その言葉に甘えることにしました。

そして今日でちょうど一週間。
息子は、布団でぐうたら癖がついてしまって、なかなか宿題に向かえていません。あるいは後遺症なのか、やる気が出にくいのかも知れません。
実は私も大変でした。ずっと家の中、涼しいところにいたので、外の暑さが堪えるのです。
とは言え、会社の夏季休業前にデスクの上はすっきりさせたいし、何だかんだと息子の宿題も気にかかる。体調に気を遣いながら、平常運転に戻していきたいところです。