文化欄#29 訪日外国人の消費動向は回復傾向

観光庁が「訪日外国人消費動向調査2023年1-3月期(1次速報)」を発表した。

上記発表によると、2023年1月-3月期の訪日外国人旅行消費額は、コロナ禍の影響を受けていない2019年の同期比で11.9%減の1兆146億円となった(2019年同時期の総額は1兆1,517億円)。

なお、日本政府観光局によるとこの期間の訪日外国人数は約479万1千人(2019の同時期で805万3年人)。

国別でみてみると、韓国が1,999億円(19.7%)で第1位、台湾が1,535億円(15.1%)で第2位、中国が1,069億円(10.5%)で第3位と続いている。

中国では「日本行きの海外旅行制限措置や帰国時の入国制限※1の継続、日本側の水際規制等」(日本政府観光局報道発表)の影響により、2023年1月~3月の訪日者数は14万3千人程度にとどまっている中での3位である。
注目すべき点として、一人当たりの旅行支出額は約74万7千円と、他国と比してかなり高い(おそらく、現状下で訪日観光できる層がかなりの富裕層であると考えられる)。

なお、訪日客数は多くの国が2019年度比水準に見たないまでも回復傾向にあるが、圧倒的に同期比でマイナスなのが中国(対比-93.4%)とロシア(-72.9%)である。

中国はそもそもの訪日客数の母数が大きかったこともあるうえ、今後は回復傾向が見込まれるだろうが、ロシアに関してはウクライナ侵攻による社会的影響が大きいため、先行きは不透明なままだ。

Japan Tourism Agency announced the amount of consumption by foreign visitors to Japan.
According to the report, the total amount was 1 trillion, 146 billion yen from January to March 2023.
This was an 11.9 percent decrease compared with the same months in 2019 but it tends to recover.
The number of foreign visitors to Japan is about 4.79 million, it is also the trend in recovery.

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