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[ヨーロッパ旅行 14]🇨🇭ベルン 優しさに溢れる美しい街

ミラノから国境を超えてスイス・ベルンへ。世界遺産の旧市街から雪山の絶景までスイスの魅力を存分に堪能してきました。

世界遺産のベルン旧市街

昼は中世の面影を、夜は街灯と家の灯りで温かみを感じる街並みです。

街の名前の由来にもなった熊ですが、この時期は冬眠しているようで見れませんでした。

大自然の絶景

ベルンから日帰りでインターラーケンという小さな街へ行ってきました。電車から雪山の景色が見え始めてテンションが上がります。

駅を降りると一面は銀嶺に囲まれて、空気は冷たく湿ってしんとしています。静岡で育って雪に縁のない私はここまで壮大な雪山を目にするのは初めてでした。

ウェスアンダーソンの映画から出てきたような建物発見。

そして駅から少し歩いた先にある湖がまさに絶景でした。

青空を反射する透き通った湖、白い山、静かなさざなみの音、全てが言葉で表せないほど綺麗で時間を忘れさせます。

映画のワンシーンような日の入り

スイス最古の美術館

ベルンに戻ってきて訪れたのがベルン美術館です。ピカソ、マティス、ダリなどをはじめ19、20世紀の名画が並んでいました。ベルン郊外のクレー・センターに行けなくて少し残念と思っていたのですが、ここでもクレーの作品を見ることができたのでよかったです。

企画展の現代アートも面白かったです。作品の周りを歩きながら、「これだ」という瞬間を見つけるのが楽しい展示でした。

ある角度から「見える」作品

美術館を出た後に道端で見つけた木の枝が人の形に見えたのはこの展示のせい?

ゲーセンみたいな博物館

ベルンのコミュニケーションミュージアムでは手紙からインターネットまで様々な通信技術の歴史を見ることができます。

私が驚いたのは、今まで訪れたどのミュージアムよりも優れた展示技術とエンターテインメント性でした。あちこちに映像パネルや体験ブースがあり、まるでゲームセンターに来たかのよう。

子供でも楽しめる工夫が至る所に施された展示でした。来館者は私以外ほとんど子供連れの家族で、「私浮いてるかな」なんて思っていたのですが、よく見てみると大人でも学ぶことが多い展示ばかり。

例えば、スマホ製造の裏に隠れた労働問題といったメッセージ性の強いもの。「あなたにとってコミュニケーションの失敗とは?」という質問に色々な人が答えるインタビュー映像も印象に残りました。コミュニケーションが上手くいかない時、思い当たることが多すぎて考えさせられます。

多言語国家の特徴がこんなところに
ドイツ語、フランス語、英語の音声ガイド

雨の街並み

雨の中でも可愛らしい街並みを楽しむことができました。

街中にもアート

本のフリーマーケットで読めもしないドイツ語の本を3冊ほど持って帰りました。

ポルトガル語の村上春樹見つけた

人が優しい国

街を歩いていて気づくのが、出会う人が優しい人ばかりだということ。ミュージアムのスタッフをはじめすれ違う人などいつも丁寧な振る舞いをしてくれるのです。そういえば私のスイス出身の友達もみんな仏のような性格をしていたなとふと思い出しました。もちろんスイス人全員がそうだという訳ではないでしょうが、広大な自然や多言語国家であることなどが穏やかな国民性に関係しているんじゃないかと勝手に推測します。それとも生活水準の高さと治安の良さから生まれる心の余裕でしょうか。とにかく観光地では珍しく街を歩いていて心地がいい場所でした。

スイスで感じた唯一の難点といえば、使用中のSIMカードが対応していないこと。イギリスで買ったSIMは他のヨーロッパの国ではそのまま使えたのですが、スイスは対象地域外とのことで、新しく買うのも勿体無いので街中のWifiに頼っていました。

一度ネットに接続するためにマックに入ったのですが、Wifiを利用するためにSMSでメッセージを受け取らなければならず結局使えませんでした。さらにはトイレまでレシートに書かれた暗証番号がないと入れない仕組みで、治安の良さがどうやって守られているのか垣間見れた気がします。観光客としてはWifiぐらい繋がって欲しいとは思ってしまいましたが…。

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