雑文「東のとしまえん、西の生駒山上遊園地」

 吐死魔怨?とやらがクローズしたようだが、平城宮跡在住の小生にとっては旧エヴァ第弐拾参話におけるアスカの心境であり、降下しながら「なによ、奈良ドリームランドのときは報道しなかったくせに」と、エル・シー・エルに満たされた場所ではありえない、演出としての落涙をいたしている次第である。

 ホワイト・ビーチの熟達による大熊ネコの長寿繁栄はガン無視され、アッパー・フィールドのクソ不手際による大熊ネコの死亡が大きく取り上げられるこんな不均衡の世の中じゃ、ポイズン!

 古都の夢の国はデ銭のボスを激怒させ、鬼畜米英からのガイアツで潰されてしまった。だが、としまえんとほぼ同時期、1929年に設立された生駒山上遊園地は未だに健在であり、遊具から食堂から、「昭和のコールドスリープ」としか形容できない仕上がりで、訪れるたびにタイムスリップの気分を味わえる。

 カントン在住の貴様らは、としまえんロスとやらを慰撫するため、「ちょっと東京へ行ってはる」エンペラーを拉致同道した上で本来の意味での帰京を敢行し、生駒ケーブルを利用するがよい(戦時中、帝国海軍が大阪湾の哨戒に用いた本邦最古の大型遊具・飛行塔から手を振りながら)。

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