コトリス|喫茶店の架け橋ライター

喫茶店の記憶をささやかに記録するブログ「喫茶のすたるじあ」管理人。純喫茶保存協会。週報…

コトリス|喫茶店の架け橋ライター

喫茶店の記憶をささやかに記録するブログ「喫茶のすたるじあ」管理人。純喫茶保存協会。週報には自分のことしか書いていません。 https://www.kissa-nostalgia.net/

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    ZINE「喫茶店の人」

    2023年12月2日発行B5サイズ・36ページ・オールカラー「記憶に残る喫茶店」では、喫茶店通いをはじめるきっかけになった十三(大阪市淀川区)の閉店喫茶「なにわ」と「もみの木」と、岡山で出合った「東京」「イフ」の思い出を。「受け継がれる神戸の喫茶店」では、それぞれの形で歴史を未来につなげるふたつの喫茶店を特集。喫茶店のバトンを渡す人(創業者)・渡された人(現店主)の取材記事を掲載しています。写真、文章、デザインをすべて自分ひとりで手掛けています。【見本】https://drive.google.com/file/d/1_OEzwdMz8pFz7n3ewXLiXQ32NTMWqFcj/view
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    喫茶のすたるじあの物販
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    フォトブック「喫茶店の旅」

    「喫茶店の旅 私なりの47都道府県の純喫茶」A5サイズ・48ページ・オールカラー「47都道府県の純喫茶」掲載店に差し上げるために作ったフォトブック。2020年末発行。掲載している喫茶店はすべてブログからの抜粋ですが、ブログよりも自分語り多めです。少数のみの再販のため、お早めにご購入ください。
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    ZINE「喫茶店の人」

    2023年12月2日発行B5サイズ・36ページ・オールカラー「記憶に残る喫茶店」では、喫茶店通いをはじめるきっかけになった十三(大阪市淀川区)の閉店喫茶「なにわ」と「もみの木」と、岡山で出合った「東京」「イフ」の思い出を。「受け継がれる神戸の喫茶店」では、それぞれの形で歴史を未来につなげるふたつの喫茶店を特集。喫茶店のバトンを渡す人(創業者)・渡された人(現店主)の取材記事を掲載しています。写真、文章、デザインをすべて自分ひとりで手掛けています。【見本】https://drive.google.com/file/d/1_OEzwdMz8pFz7n3ewXLiXQ32NTMWqFcj/view
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    「喫茶店の旅 私なりの47都道府県の純喫茶」A5サイズ・48ページ・オールカラー「47都道府県の純喫茶」掲載店に差し上げるために作ったフォトブック。2020年末発行。掲載している喫茶店はすべてブログからの抜粋ですが、ブログよりも自分語り多めです。少数のみの再販のため、お早めにご購入ください。
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    喫茶店ポストカード2「サンレモン」

    岡山県倉敷市「サンレモン」のポストカードです。サイズ:10cm x 14.8cm(ハガキサイズ)「POST CARD」の表記ははんこで一枚ずつ押しているため、個体差がございます。本とあわせてのご購入をお願いいたします。https://www.kissa-nostalgia.net/kissa-okayama-sanremon
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コーヒーハウスモカ継承の記録

9月4日(日) 阿波座の喫茶店「コーヒーハウスモカ」のママさんから「年末までに店を閉業する」というメールが届く。 「値打ちのあるものは英和辞典と和英辞典しかないけど、それでもいいなら貰ってください」と綴られていた。 私が古本屋をやっているのを知っているから、店にある本を譲ろうと連絡をくれたのだ。 5月に「兄(マスター)が足の手術で入院するので、臨時休業中です」とメールが来て、「営業再開したら遊びに行きますね」と返した記憶がある。マスターが退院したら営業再開するものだと気楽

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    • 鬱と喫茶店

      新聞社の取材を受ける。 「喫茶店の人」に載せた十三の喫茶店「もみの木」の息子さんは某警察署の署長。 警察担当の新聞記者に私の話をしたら記者が興味を持ったらしく、「喫茶店の人」の話を聞きたいとオファーがあった。 阿波座の喫茶古月で2時間ほど話をした。 普段自分の話をすることがほとんどないので奥底から自分の気持ちを引っ張りだすのに苦労した。 最初に「喫茶店に通い出したきっかけ」を聞かれたのだが、 言葉が詰まってうまく答えられない。 本心を話そうとすると、涙が溢れる。 周囲

      • おだやかな年末(12月25日〜12月31日)

        12月25日(月) ・ブログの読者様からクリスマスカードが届く。写真教室の修了展に足を運んでくれたというご縁があり作品展の案内状を送ったら、遠方から来てくださった。私のブログの読者さんはSNSを積極的に活用していない人が多く、そういう人に支えられているのだと思う。クリスマスカードは「ご活躍をお祈りしています」という言葉で結ばれていた。そういえば、もみの木のママさんに偶然会えたとき、去り際に「今後のご活躍をお祈りしています」と言われた。 ・今月半ば福島県郡山市を旅行していたと

        • うれしい循環(12月19日〜12月24日)

          12月19日(火) ・作品展でいただいた豪華なアレンジメントフラワーのお礼を伝えに、北加賀屋のチロルへ。店内は教会のような神聖な雰囲気を保ちつつ、リラックスできるのはお客さんひとりひとりへの気配りがある接客の力。元気のないときにエネルギーチャージをしに行きたい喫茶店だ。 「喫茶店の人」を持って行ったら、購入してくださった。お客さん同士で回し読みをしてもらいたい。何気なく読んだ誰かの心に残ったなら、それが幸せ。

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        コーヒーハウスモカ継承の記録

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          集大成(11月20日〜12月3日)

          11月20日(月) ・12月に発行予定のZINE「喫茶店の人」が校了し、あとは出来上がりを待つだけ。 9月初旬から作り始めて完成までに約1か月。特集のひとつ「受け継がれる神戸の喫茶店」はnoteでのインタビュー企画「喫茶店の人」から、反響の多かった記事をリライトした。苦労したのはイラレを使ってのレイアウト。過去にグラフィックデザイナーをやっていたけど、長らくイラレを触っていなかったから勘を取り戻すのに時間がかかった。内容、紙、デザイン、こだわりたかったことはたくさんあるけど、

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          絶好のタイミング

          12月発行予定のZINEのコラムページに、以前書いた「珈琲美学アベ」訪問記を載せるつもりでいた。 ZINEの完成直前、阪神梅田本店の催事「純喫茶ハンシン」に珈琲美学アベが出店することを知る。直接掲載許可をもらいに行くチャンス到来と催事を待ちわびていた。 許可取りがスムーズに進むように、事前に掲載予定の完成原稿と会いに行くと書いた手紙を添えて送り、いざ催事へ。 阪神の優勝セールが始まったこともあり、会場はごった返していた。珈琲美学アベのイートインスペースも盛況。午前中なの

          危機的状況

          11月3日(金) ・2023年10月6日にGoogleがコアアップデートを実施したことで、運営しているサイト「喫茶のすたるじあ」のアクセス数が激減した。私だけではなく、個人が運営しているサイトが軒並み検索順位を下げている。 喫茶のすたるじあはサイト運営費・維持費を広告収入で補っている。ただでさえブログを書くモチベーションが下がっているのに、検索エンジンからのアクセスが期待できないというのは致命的な打撃だ。お客さんが来ないと店が潰れてしまうのと同じで、webサイトも読まれないこ

          粋な計らい

          12月2日、3日に開催する喫茶ドローイングさんとのコラボ作品展「純喫茶ニッポン」でZINEを出すための準備を進めている。 すでに閉業してしまった喫茶店を「記憶に残る喫茶店」として紹介する特集ページを作ったはいいが、店の人の承諾をどうやって取ろうかと悩んでいた。 閉業したから連絡の取りようがないのだが、唯一十三(大阪市淀川区)の「もみの木」という喫茶店はマスター亡きあと、店舗が残されたままなのを知っていた。 イメージを伝えるためにデザインした状態まで作り込み、マスターとの

          12年ぶりの大分(10月6日〜10月15日)

          10月6日(金) ・季節が一気に進む。しばらく日記をサボっていたからすぐに思い出せないけど、9月後半から10月にかけて何をしていたんだ……。そうだ、12月に喫茶ドローイングさんとやる二人展のDMのデザインやら、二人展の開催日に発行予定のZINEの原稿を書いていたんだっけ。

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          ひとり反省会

           9月28日(木) ・喫茶ポエムの山﨑さんに会うために神戸へ。待ち合わせ時間前に南京町の喫茶店に行こうとしたら臨時休業日だったので元町駅東口の喫茶シルビアに予定変更。神戸喫茶店めぐり初期の頃に来て以来。広々した2階席の窓際で若い女の子グループが撮影で盛り上がっていて、居心地が悪かった。お会計時、ママに話を聞くと「若い世代のお客さんが多くて忙しい。みんなスマホで情報を知るんでしょ」と言っていた。ブログに載せたい喫茶店はたくさんあるのだけど、客層が変わって店主が戸惑ったり、常連

          助走(9月18日~9月24日)

          9月18日(月) ・ブログを書きはじめたきっかけは阪急電鉄の企画「ブログdeバーチャル駅長」だった。 阪急電鉄の公式サイトには選ばれたユーザーが、「バーチャル駅長」として沿線の生活密着情報をブログに書くというコンテンツがあり、私は2017年のバーチャル駅長に選ばれ、1年間ブログを更新していた。

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          持ちつ持たれつ(9月11日~9月17日)

          9月11日(月) ・純喫茶保存協会は山之内遼さんが2006年に設立した任意団体で、会員は何名かいるらしいが実際に活動しているのは私だけだ。 遼さんの活動のはじまりである「純喫茶保存協会」を絶やしたくないから会員だと名乗っているものの、活動内容はブログを更新することくらいだ。苦労して記事を仕上げても、キュレーションメディアやインフルエンサーのネタにされてしまうことが多く、気持ちが萎えてしまっている。 ・私が純喫茶協会員になったのは2022年の6月から。遼さんのお母様に承諾し

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          喪失(9月4日〜9月10日)

          9月4日(月) ・先週末にインタビュー依頼をした喫茶店のマスターからの電話で目が覚める。取材には協力できないという断りの電話だった。メールで「私に出来る事が有れば、お手伝いさせて頂きます」と快い返事をもらい取材に行く気満々だったから、状況が飲み込めなかった。

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          万事快調って訳には行かないみたいね(8月28日~9月3日)

          8月28日(月) ・12月に大阪市住吉区我孫子のレンタルスペースで開催されるグループ展に参加することが決まっている。12月はまだ先と悠長に構えていたけど、来週には9月に突入。そろそろ準備に取り掛からねば。 ・グループ展にあわせてはじめてのZINEも作ろうと思っているのだけど、グループ展の準備と一緒にできるだろうか。ブログを簡単にまとめた「喫茶店の旅」は私のポートフォリオという立ち位置でZINEとは異なる。 自己紹介代わりに作った名刺のようなものだ。 次に作るならば自分の集大成

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          万事快調って訳には行かないみたいね(8月28日~9月3日)

          神戸の喫茶店(8月21日〜8月27日)

          8月21日(月) ・2020年の初頭、「今年は神戸の喫茶店を重点的に回ろう」と決意したものの、コロナによって外出すらままならなくなった。 神戸市須磨区の喫茶店「バロン」をはじめて訪れたのは2020年10月27日。

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          神戸の喫茶店(8月21日〜8月27日)

          喫茶店の人 #8 【喫茶バロン】 井上省一さん

          バロンのマスター、井上省一さん(85歳)は兵庫県たつの市生まれ。小学1年生で終戦を迎える。 中学を卒業後、神戸市長田区のおばさん夫婦の家に養子に出された。 「うちは7人兄弟で、おばさんのとこは子どもがおらんかったから養子になった。 おじさんは苦労してきた人やから、ワシの気持ちをよくわかってくれた。高校にも通わせてくれたし、ええもんを食べさせてくれた。いまだに長田のおばさんの夢を見るのは、実親よりも恩義を感じているからやと思う」 通っていた定時制高校で、後に道子さんを紹介し

          喫茶店の人 #8 【喫茶バロン】 井上省一さん