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【MKニュース 2022.3.25より抜粋】

「バカの壁」をあらためて紐解いてみる


養老孟司著「バカの壁」参考

バカの壁といえば養老孟司さんの著書。2003年刊行だからかれこれ20年前の作品なんですが、あらためてフィーチャーします。

バカの三大特徴とは

①わかった気になりがち
②『個性』を大事にしがち
③正解が一つだと思いがち。

ではこの『3ガチ』について順に紐解いていきましょう。



まずは「わかった気になりがち」についてですがこれは、なんとなく聞いたこと、ちょこっとググったこと…あいまいだけど完全にわかったと思い込みガチな人。ある程度の知識でわかった気になっちゃうので、それ以上の勉強はムダ、知りたくないし、知る必要もない。そう思った瞬間にバカの壁はそびえ立つということです。

次に「個性を大事にしがち」についてですが個性とはすなわち『人と違う部分』、他人には理解不能な部分もあれば、そうではなくみんなが理解できる部分での個性とがあるわけで、世間的に成功しているような人は「みんなが理解できて、みんなが喜ぶもの」を世に提供した人だということをまず知ってください。

その上で、前者の変態的個性と後者の標準的個性は日々くるくる変わるものですし、思考の中で対立したり協調したりを繰り返すものです。

個性を伸ばせ!などとよくいいますが個性なんてものは、めちゃくちゃあいまいなのものなので、周りに起きているファクトや周りの人の気持ちなどしっかりと捉え想像していかないと意固地な自分勝手な利己的ガチなバカ壁が四方を塞ぎます。



そして「正解が1つだと思いがち」についてです。これはもう日本の義務教育の弊害、そこからの勘違いです。小中教育で唯一無二の答えこそが大正解と教え込まれた我々は、日常の生活、人生、仕事の中でも常に正解を求めます。そうすることで高い評価も得られました。

鼻高人間は唯一の正解も正義も自分たちだけが持っていると信じ込みガチ。先が見えにくく、正解も正義も実はいくつもあることを受入れず理解しようとせず、バカの壁が凶器となり人を傷つけ、自らも傷つけ損をすることになるのです。


この三つのバカ壁を良ーく考えていくとすべてがしっかりとむすびついていることに気づきます。あちらを立てればこちらは立たずこちらを立てればそちらもこちらも立たないということです。

それではどうすれば良いのかということですが「そんな正解あるわけありません!」。そもそも100%上手くいく確実な答えなんてある方が少ないんだから、常にいくつかの仮説を立てて「これってもしかしたら○○かも」といった感じで物事に対して想像しそして創造する力を養う生き方をしましょうよってことでしょうか。

『ほどほどに歩いていきましょう。賢くもありバカでもあるそんな人生を!』



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