現役 放送部必見!〜原稿編〜
神奈川県元放送部OG、
今西琴音(いまにし ことね)です!
結構前に『現役 放送部 必見!〜朗読編〜』という内容を書かせていただきました。
たくさんの方に見ていただいて本当にありがとうございます!!
今回は、勝手に放送部の皆様のために原稿に関するコツをまとめてみました。
放送部を引退して、やっと顧問の先生や指導者の方々の仰る意味がわかってきたこの頃なので、難しいところもあると思います。
少しでも参考にしていただければ幸いです!
・文章抽出のコツ (朗読)
・原稿書き込みのコツ
この2つについてお話しさせてもらいます!
・文章抽出のコツ (朗読)
これは前回のnoteの序盤にもお話しさせてもらいましたが、朗読は最終的にタイムを2分にのせなければいけないというルールはありません。
1分35〜40秒のものを抽出し、たっぷり間と色をつけていくのがオススメです。
緊張すると、大抵いつも読んでいるスピードより遅くなることが多いです。(緊張してたっぷり感情を込める傾向がある)
そんな人のために少し短めに抽出してみましょう!
もし、緊張すると逆にスピードが早くなってしまう場合は、1分50秒当たりのものを抽出しましょう。
次は抽出する内容です。
基本的に好きな箇所を読むことをおすすめしますが、
私が気にしていたのは 地の文と台詞のバランス です。
あまりにも台詞が多くなってしまうと、一体今は誰がその台詞を言っているのか。という疑問で終わってしまいます…
今の状況、今の心情、そこからの台詞(だいたい二言)がわかるような場所を選ぶと良いです。
絶対条件は【自分が一番頭で想像できる文】
間違ってはいけないのは、
自分だけが頭で想像できる文 です。
相手の頭の中で想像させることが朗読で1番大切なところです!
自分だけはわかるけど、伝えるのが難しい。
これはこれで練習になるので頑張ってみるのも一つの手です!!!
私自身は台詞が苦手だったので、台詞がまるっきしない原稿もザラにありました笑
・原稿書き込みのコツ
原稿書き込みって、なに書けばいいの!?
実は なんでもいいんです!笑
原稿は自分の相棒、お守り。自分が好きなように書き込んで良いのです。
でも、一体何を書き込めばいいのかさっぱりわからない。そんな人に、私がしている4ポイントの書き込みをご紹介します。
友情 / 作:武者小路実篤
手書きの原稿を用意しました!
コピーでも全然構いません!笑
(※誤字脱字があります。ごめんなさい笑)
① 間と息継ぎ(ブレス)の場所決め
最初は自分が素で読んだ時に空いた間と息継ぎを印として書き込みます。
これは、緊張でスピードが遅くなってしまっても早くなってしまっても立て直しができるようにする印です。
又、緊張で息継ぎ(ブレス)せずに頑張って読んだりなどを防ぐための印です。
黄色→間、緑→息継ぎ(ブレス若くは区切り)
② 語尾の種類決め
次は語尾の種類。全て同じように終わってしまうと『一定のテンポ』と評価に書かれてしまうことがあります。
私自身、"語尾を流しやすい癖" があったのでこの印をつけることにしました。
ざっくり語尾の種類を紹介しましょう!
◯ → しっかり音にする
矢印 → 立て直し+走らず終わる
波 → 想いを込める(重要な所)
全て同じ終わり方にしないことを意識していました。
ですが、相手の頭の中で想像させることを意識すると語尾が変わるようになります。
そうなったら、忘れずにメモしましょう。
毎回読み方を変えて納得したものをメモしていくときちんと伝わるようになりますよ!
ピンク→語尾の種類
③ 助詞に印をつけよう
自分の録音を聴いていると意外と発音できていない "助詞" に印をつけましょう。
助詞(〜は、〜が、〜に 等)は 流しがちです。
発音できていないと、だらしなく聞こえてしまうのでとても重要なポイントになっています。
特に『〜に』や『〜を』と言った格助詞が流しがちになる傾向があります。
又、反対に強く発音しすぎてしまう助詞もあります。
『〜が』や『〜は』です。
この二言が強くなってしまう事によって助詞を立たせているように聞こえてしまいます。
立てたいのは助詞ではないはず!優しく落としてあげましょう。
青→助詞
(自分が気にするところだけ印をつけてます)
④ 原稿の特徴に印をつけよう
さぁ、最後は原稿の特徴探しです。
簡単に言うなれば、大事な所探しです。笑
その本にしかない言葉遊びや表現、文法などをどう朗読するかという事を考えます。
この原稿で言うなれば『大宮も笑う、武子も笑う、仲田も笑う』などの、同じ終わり方(語尾)が何度もあるのが特徴です。
こう言った特に大事にしたい所を探してくださいね!
赤→特徴(大事な所)
はっ!数字!なんや!?
って思ったあなた!説明します!!(うるさい)
この数字が表すのは『大事な言葉の順位』です。
同じ終わり方の中でどれを1番伝えたいのか順位を付けます。こうする事で一定のテンポではなく、しっかり音の高さを変えることができます。
因みに何故『武子も笑う』が3番目なのかというと、小さい女の子をイメージしているからです。
なのでこの3番は最も優しく読むようにするためにつけました。
そして『杉子だけには〜』は主人公が1番好きな女の子なので1番目に順位をつけたわけです。
いずれも本をしっかり読み込んでいないとできないことなので、しっかり向き合いましょう!!
・最後に…
ここまでいかがでしたでしょうか?
この歳になって改めて文章化すると、自分は大変なことやってたんだなぁと思います笑
ですが、今でも台本をいただいた時は上記のような感じで書き込みをしております。
私のオリジナルなので、是非皆さんもオリジナルの印を作ってみてください!
質問などありましたら
是非コメントにお書きくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今西琴音🍊Kotone Imanishi
https://instagram.com/kotoyan223
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