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♯22 『信じ切る力』レビュー

おはようございます。今日はブックレビューをしてみたいと思います。読んだのはこの本です↓

https://www.amazon.co.jp/信じ切る力-生き方で運をコントロールする50の心がけ-栗山-英樹/dp/4065353394

もともとプロ野球大好きなので、当然栗山英樹さんのこともWBCのことも存じております。現役時代の栗山さんは「とにかくクレバー」という印象。器用でなんでもできる人だと思っていました。

『信じ切る力』レビュー

印象に残ったページを5つピックアップしてレビューしようと思います。

《1》85ページ:嫌な思いをしなかったら気をつけた方がいい

私は基本的に「嫌な思いをするのを避けたい」と思って生きています。でも、このページを読んで気づいたんです。「嫌な思いをするのを避ける」って、どうやっても無理。振り返ると、嫌な思いをするのを避けられたことってあんまりないです。

つまり、どうやっても無理なことに、時間を割いていたってこと。なんか、無駄すぎて悲しい。でも、ちゃんと気づいたから大丈夫。たぶん。栗山さんはこのページでこう述べています。

「嫌な思いをしなかったら、気をつけた方がいい」

栗山さんの「物事の捉えかた」ってすごく参考になります。なるほど、その手があったかと膝を叩きたくなることばかり。この本には、膝を叩きたくなるところが50はあります。(50の心がけを書いている本です)

《2》102ページ:ダグラス・エンゲルバート氏の言葉

栗山さんが助けられた言葉も本書にはたくさん載っているのですが、読んだ瞬間、自然と唸ったのがダグラスさんの言葉です。ダグラス・エンゲルバートはPCのマウスを発明した人らしい。恥ずかしながら、私は存じ上げませんでした。調べるとすごい人なんですね。本って知らないことが必ず出てくるから、知識が増えるんだよなぁ。

で、このダグラスさんの一言が、心に!刺さる!! いやもうその通りです。私に足りない心がけはおそらくコレ。あと、世の中の50代以上の人も、この心がけが足りない人が多そうな気が。物事がうまく行かないときの原因は、圧倒的にコレな気がする!! 私のモットーにする、この言葉。

どんな言葉なのかは、ぜひ本でご確認を。いい言葉だけに、ここに書かない方がいい気がするから。

《3》177ページ:監督室とお金の使い方

栗山さんは、監督室を綺麗に使い、開放されているそうです。その理由が書かれている箇所なんですが、「そこまで考えるのか…!」と正直思いました。リスク回避って、ここまで考えるのね。

監督室は入ったことすらないので、オフィスのデスクやロッカーに置き換えて考えてみたんです。もちろん栗山さんとは立場がまったく違うので、視点や視座も大きく違うのですが、一ミリもこんなふうに考えたことがなかったです。でも、こう考えられる人だから、大きな大きな結果を出されたのかも。

お金についての価値観も衝撃だった。こういうことを説いている人は、私はあまり見たことがないです。なるほど、こう考えることができたら、思い上がることもないのかもしれない。

《4》233ページ:「きれいごと」について

栗山さんは、「お前が言うことはきれいごとだ」って言われるんですって。確かに、本書に書かれていることは「きれいごと」かもしれない。ちなみに「きれいごと」とは「実情にそぐわない、うわべばかりをととのえた事柄」のことです。

「きれいごと」だと言われた栗山さんの反応というか、「思われたこと」をぜひ読んでいただきたいです。こういう人を「芯がある」って言うんだ、きっと。

《5》256ページ:おわりに

この本のなかで、もっとも私が好きだと感じたパート。WBCで優勝したあと、栗山さんが感じられたことが率直に書かれています。こんなことを思っておられたの!?と、私は驚きました。ここには「環境の変化に流されないコツ」が書かれているなと。栗山さんの人間性をもっとも顕著に表しているパートだと思います。

WBC優勝後のインタビューを見ていたのですが、浮き足立つ要素がそろっている状況なのに、なぜこんなに冷静なんだろうと不思議でした。人生大成功に見えるのに、と。でも栗山さんはそうは思っておられなかったようです。だから冷静だったんだ。

栗山さんのような心がけで生きられたら、素敵。というか、こうありたい。栗の樹ファームで撮影された写真も素晴らしいのです。つい手を止めて見入ってしまうのですが、144ページにある写真がとくに好き。

…ということで、読んでいただきありがとうございました。ピックアップは3項目くらいでいいかもしれないなぁと書き終えて感じていることです。





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