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「読書感想文」いのちの車窓から〜前編〜


〈感想文について〉
読書感想文というと中学校以来かもしれない。
あまり読書感想文なんて書きたいタイプではないのだが、今こうして書いている経緯や気持ち、いろんな事を踏まえてから読書感想文に入って行こうと思う。けれど、長すぎたので、前編後編に分ける。


〈読書感想文を書くことにしたわけ〉
本は読む方だけれど、感想文なんて書く方ではない。読む本が自己啓発本のようなものだったり、専門的な本だったりするからかもしれない。けれど、本を読んで必ず自分の感想というのは出てくるものなわけで、タイトルを控えておくだけでは勿体無いと思った。本を読み進めているうちにこの本と対話をしたいと思った。noteにつらつらと自分の考えている事を書いているのだから、noteにこの本の感想を記すのが私にとって身近だった。そんな気持ちにさせてもらったのは、星野源さんが書いた「いのちの車窓から」を読んでいる時だった。これを1冊目にしようと決めた。この本のことは、この本以上には知らない。ネットで調べたら出てきそうだが、私は調べなかった。


〈この本との出会い〉
品川から新幹線に乗ろうとした時、ちょうど時間が空いてしまった。時々新幹線に乗るのだけれど、いつもよりこの日は2時間遅かった。
新幹線の改札内に本屋さんがあるのは知っていたがいつも閉まっていたから、入ったことはなかった。こういう改札内、飛行機の搭乗後の本屋さんにどんな本が置いてあるかいつも気になってしまう。本屋さんはお店によって置き方が違うのでどこに行っても楽しいが、特に改札内の店内は長方形で狭いので、何を置くのだろうかと興味深い。そこにある本たちは誰かの移動時間と共にするのだろうと思うと、なんだかキラキラして見える。
そうして入った店内、星野源さんの顔がついたポップが目につく。他の本は背表紙だけなのに、この本は表紙を向けられて並べられていた。
目が悪いので、文字の情報が遅れてやってくる。その間に「彼は本も書くのか?」と疑問が生まれた。文字の情報がくるより先に自分の手がその本に伸びていた。
時々「◎◎さんオススメ!」というのもあるから、広告として彼が一役買っているのかと思ったらどうやらそうではないらしい。本にも名前が書いてある。すごく彼の仕事内容を知っているわけではないけれど、ドラマに出たり、歌を歌ったりと多彩な人だなと思っていた。だから、さらに彼には本を書く才能もあるのかと、驚いた。


〈仕事をしている人を応援したい。〉
本からやや話は逸れるが、たくさんの人に見られている仕事をしている人はすごいなと思う。特に芸能界はこの頃気になるニュースも飛び込んできている。子どもの頃は、顔は綺麗で、素敵な服を着て、周りにも素敵な人がいて、羨ましいなと思っていた。私は芸能界に入ったこともなければ、身近にもいないので内情は知らないけれど、同じ仕事というくくりで見ると私も仕事をしてわかったことがある。

やりたい仕事ばかりではないということ。

自分の感情とは別に見せているのを仕事にしているなんて、本当にすごいことだと思う。

いつも思うのだが、私はイチ視聴者?消費者として楽しませてもらっているわけだが、無料のものに関しても有料のものに関してもさらにお金を出すことはできないだろうかと思う。
例えば、今回購入した本、660円だったけれど、私が星野源さんに660円渡して書いてもらうことは絶対にできない。たくさん作るからこの値段になっているのかもしれないが、1時間以上楽しませてもらって、私の払う額はこの額で果たして合っているのだろうかと思う。私の知り得ないところでお金がかかっているのかもしれないのでどこにいくら払えばいいのかはわからないが、たまにチップみたいな感じで払えないかなーと思う時は結構ある。それは本だけでは無くて、生活いていてサービスをもらった時などお金が全てではないのだが、思う時がある。例えば、私の生活で今パッと浮かぶのはかかりつけ医の先生だ。
いつも丁寧な言葉遣い、忙しいだろうに「お待たせしてごめんね」と言ってくれる。先生はトイレに行けてますか?飲み物は飲めましたか?と調子が良くなってから思う。けれど一方で言葉遣いが乱暴な人もいる。それでも日本の法律では同じ値段だ。本当に不思議に思う。私はこのかかりつけ医の先生にチップを渡したいと思ってしまう。
この人たちはお金を望んでそういった態度であるわけではないのはわかるけれど、ありがとうではお腹は満たせないと思うとお金になってしまう。
私はお金持ちでないので、たかが知れた額しか払えないのだが、その人の何かの足しになったらいいなと思う。現実問題お金を払うことはできないので心の中で「この人にいいことがありますように」と願う。


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