見出し画像

「でもやっぱり人間向いてないわ」お金を手にすること

昔より多くの物を手に入れられるようになったのに心が満たされない。

高校生の時は限られたお小遣いでやりくりをして、楽しんでいたように思う。

高校生の時に、友だち複数人とそれぞれ雑誌を購入した。もちろん、それぞれみんな違う雑誌だ。それを回し読みをしたり、当時好きだったアイドルの切り抜きを交換したりして、楽しんでいた。

私はみんなとは違う芸能人が好きだったので、
取り合うこともなく、かなりの確率で貰えた。

不自由ながら楽しかった。
お菓子も食べたい物をそれぞれ一つずつ買って、
半分交換して、あーでもないこーでもないと話した。

あの空間、そして物を共有する空間がとても好きだったように思う。
お金を手にすると工夫が足りなくなるような気がしている。日々忙しく過ごしていると工夫しないでいられるのはとても楽なのだけれど、
刺激が足りない。やっとの思いで手に入れたあのCD。今なら簡単に買える。同じように手に入れているのに、何かが違う。

お金を持っているのがいいとかあの頃がいいとはそういうことではなくて、
あの時の気持ちはあの時だけのかけがえのない時間だったんだと思う。

いつか、今の時間もかけがえのない時間だと思う時が来るかもしれないなと思いながら、
この瞬間を楽しみたいと思う日曜日だ。

まだ課題が終わっていない。
それもいつか、時間に追われているのもかけがえのない時間だったと思う日が来るかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?