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「読書感想文」いのちの車窓から〜後編〜


 読書感想文。いざ書こうとすると、両手が少し湿った。課題だった時を思い出し、長い休み生徒だった自分と繋がった気がした。こんなところで繋がることがあるんだと思った。今、このnoteに書いていることが未来に繋がるのかなと思いながら段落を変えようと思う。
 この本の目次を見た後、私は順番を守らなかった。読みたいと思った目次から読んで、その後は、いつも通り1ページ目から読み進めた。「普通」に面白かった。私はこの本が好きだ。この「普通」というのは、決してネガティブな意味ではない。「普通」が、ネガティブな意味として受け取られない使い方が素敵だと感じた。私は今までこの本の作者の星野源さんの文章を読んだことがなかったが、また読みたい。この本を読むのもいいし、新たな文を読むのも最高だと思う。私は時々この時代に生まれてよかったと感じる瞬間があるが、この本や星野源さんが存在しているというのもまたよかったと感じる1つとなった。そして、何かが「好きだ」と言い切ることの気持ちよさたるや。読んでいて、少し頬が緩んだ。そういうのも「普通」に素敵なことだ。派手なこと、大きなことをいつしか求めていたが、そうではない「普通」のこともいい。
 私が紙のノートではなくインターネットに通じているnoteに記しているのは誰かに読まれたいからだと知った。大それたことを伝えたいわけではないけれど、私の願望として、私ではない誰かに読んで欲しかった。スキを初めてもらった時、嬉しかった。その数が増えるとまた嬉しさが増した。けれど、私の嬉しさの大きさはスキの多さと比例すると勘違いをしそうになっている自分に気がついた。数では決してない。それはnoteの中だけでなくて友人やお金など数に示せるものは勘違い、錯覚しやすいと思った。勘違いと錯覚で幸せで、満足ならいいけれど、そうではないなら抜け出したい。こういうことは私の生活でよくあることだと感じた。今回改めて気づけたこの本の出会いは何かの縁だったのかもしれない。また、本屋に行こう。


〈あとがき〉
これで後編は終わり。
この本の中の「人見知り」のところで大きく頷いている自分がいて、感想文を書こうと決めた。本当は欲を言えば、星野源さんにこの前編後編が届いたら嬉しい。
そんなことを夢見ながら、終わりたいと思う。
スキをくださった方、読んでくださった方、どうもありがとうございます。心から感謝します。

こつぶ

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