見出し画像

宝くじ当たった

「神様、宝くじで一等が当たりますように」
祈る人間に神様は言った。
「まずは宝くじを買ってくれ…」

どこかで読んだジョークを思い出す。
ならばこの私が買いに行きましょう。

私はダントツでスクラッチが好きだ。
なぜなら結果がすぐ分かるから。
はやる気持ちを抑えて削っているときの
ワクワク感。
あれは堪らなくクセになる。
スクラッチを買いに、いざ行かん~!

宝くじ売り場に急ぐ。
今日は当たる!
100万とか当たったらどうする?なんて考える。
「ス、スクラッチ10枚ください」
上ずった自分の声に笑いそうになる。
もらった束をいそいそと財布にしまい
近場で削った。神様に祈りながら。
帰るまで待てず、なんと立って削った。

たぶん私は息を止めて削っていた。
どれも惜しいところではずれる。
少し諦めかけた頃。
あ。当たった。




10枚の当選額は合計200円だった。



当たった。当たったけれども…!
ここで私は改めてお願いした。

「神様、宝くじで一等が当たりますように」

綺麗な空を見上げながら私は願った。
私はまた宝くじを買うだろう。

藁のおうちで生活してます(うそです笑) サポートいただけると、夢に一歩踏み出す勇気がもらえます。 どうぞよろしくお願いします。