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アメリカの人たちの親切のお陰で、命拾いしました

ここ2週間、一気に色んな事が起きまして、、、。一番大きかったのが体調の悪化だったので、noteもなかなか書けずにもどかしい日々を過ごしておりました。・・・という訳で、起きたことから順に書いていこうと思います。

まず今日は、題名の通り、「命拾いしたぁ~!」と思ったお話です。

それは2週間前のこと。朝から美容院の予約を入れていました。
現在、アメリカのテキサス州在住。私の住む地域では珍しい、日本人の美容師さんなので、なかなか予約が取れず、3ヶ月も前から待っていた予約の日でした。

アメリカに来て1年半、コロナもあり、伸ばしっぱなしの髪がやっと切れる!!と待ちに待ったその日。

休日の朝、夫に子供たちを預け、朝一番の9時の予約に、いそいそと車で出掛けました。

美容院は、うちから10分ちょいの、かなり近い場所でした。

・・・さて、家を出て3分ほど経った、信号待ちの時のことです。

休日の朝の静けさの中、怒鳴り声が聞こえました。

「え?!」と思って声のする方を見ると、私の車の右横の車線で、同じく信号待ちをしている車の運転席(※アメリカは左ハンドルです)から、窓を開け、顔を出して、怒鳴っている人が居たのです。

スキンヘッドで、腕に大きなタトゥーも入った、大柄の「いかつい」、白人のおじさんでした。

そして見るからに、私の方に向かって、怒鳴っているのです・・・!!


「え!? え!? 何!?」

「私、何か悪いことしたっけ!?」

めちゃめちゃ焦りました。


そして恐る恐る、助手席側の窓を下ろし、そのおじさんと目を合わせました。

「?#!$%*?>!”・・・Tire!! Tire!!」

恐かったのもあり、「タイヤ!」と言っているのだけ、何とか聞き取れました。

そして、「タイヤ!!ここからでも見えるよ!!危ないよ!!」

と言っているようでした。

どうやら、私の車のタイヤに、何か異常があるようで、それを必死に伝えてくれていたのです。

「あ~、もしかして、コレのことか!?」

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そう、実は昨日から、車のメーターパネルに、「타이어 공기압이 낮습니다(=タイヤの空気圧が低下しています)」との表示が出ていたのです。(韓国車なので、表示は韓国語のまま)

昨夜は夫(=韓国人)に話しそびれて、そのままだったことを思い出しました。

「まだ走っても大丈夫そうですか?」とオジさんに聞くと、うなずいたので、お礼を言ってから、進み始めました。

「なんだぁ~、文句を言われるのかと思いきや、すっごく親切な人だった~!!」


・・・さて、どうしよう?
約束の時間は迫っているし・・・、今から家に戻って夫の車で向かうと、確実に遅れてしまう~~~!!3ヶ月前から待っていた予約なのに!!

「え~~、どうしようかな・・・。でも、昨日もちょっと近所まで乗ったしなぁ~。美容院まであと7分。往復くらい、何とかなるでしょ。」

車の知識も何もないくせに、変な自信。勝手に「まだ大丈夫」と判断してしまいました。

そのまま美容院へと車を走らせて、2分も経たないころ。

隣り車線の車の運転席から、走りながら、窓を開けて、私に向かって叫ぶ人が居たのです。

今度は、黒人のおばさんでした。

また右側の窓を開けると、「タイヤ!!!タイヤ!!!」と叫ぶ声。

走りながらで、危ないので、とりあえず「オッケー!!サンキュー!!」と伝えました。

そこでちょっと気付きました。

「これって、もしかして、結構ヤバいんじゃないか!?」

そして、もうすぐ

高速の入り口・・・。

近いとはいっても、高速に乗るから近い場所だったのです、その美容院。

「いや~~、、、さすがに高速はマズそうだなぁ~~。」

ということで、高速に乗るのをやめ、下道(したみち)で行こうと走らせた先の、信号待ちでのこと。

またもや、隣りの車線の車から、人が顔を出して、叫んできました。

今度は、中南米っぽい、浅黒い肌色のおじさんでした。

やっぱり、「タイヤが危ないぞ!!」と言っています。
ここで私、やーーーーっと、事の重大さに気付きました。

「きっと、これは本当にヤバいんだ!!!」と・・・。

「このまま車を走らせても大丈夫だと思いますか?」と聞くと、

その中南米のおじさんは、
「どこに行くんだ!?」と。

「もう、家に帰るしかない」と思った私は、

「ここから5分くらいの、私の家です」と答えました。

「それなら、まぁ大丈夫だろう。」

ということで、車を脇に移動させて、とりあえずタイヤの状態を見てみました。

見てビックリ。

タイヤが、ぺっちゃんこ・・・!!!!

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空気が抜けて、ゴムがたわんでいます。

とりあえず夫に電話し、いったん家に戻ると伝え、美容院にも事情を説明したら、午後に予約を入れ直してくれました。

電話している間にも、やって来た車から、「タイヤが危ないよ!!」と教えてくれる人が居ました。今度は白人の男性。

みんな本当に親切!!・・・っていうか、事の重大さに気付いていないの、私だけだった!?


家に帰って、タイヤを見た夫は、愕然としていました。タイヤがぺちゃんこ。原因は、釘でした。

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昨日から「空気圧が低下しています」が点灯していたことを伝えると、

「なんで早く言わなかったんだ!!」

「죽는다고!!(チュンヌンダゴ!!)(=死ぬんだぞ!!)」

と、すっごく怒られました・・・。(汗)


その時やっと、何人もの人が、何故あんなに必死に私に伝えてくれたのか、やっと分かりました。

あのまま高速に乗っていたら・・・大変なことになっていたかも知れません。

みんなが教えてくれたから、危ないって気付けた!!!

みんなのお陰で、命が助かりました!!ありがとう~~~!!!

本当に、何て、良い人が多いんだろう~~!!

って、涙が出ました。

アメリカの一般の人たちって、本当に善良で、思いやりのある、良い人が多いと思います。
色んな人種や色んな文化の人たちが居るけれど、お互いを尊重して、配慮して、いたわり合っている。
「何人(なにじん)」とかで区別しない、「同じ地球人」という意識があるんじゃないか、と感じます。(あくまで私個人の意見です。)

20年以上前に始めてアメリカを旅行で訪れた時には、人種差別を感じたこともありました。
でも、今回住み始めて1年半、一度もそんなことを感じたことはありません。
地域によって違うかも知れませんが、20年で、市民の意識もどんどん進化していっているのかも知れません。

私に忠告してくれた、一人一人の顔を思い浮かべながら、心から感謝しました。

あんなに良い人たち、みんな、必ず幸せに過ごして欲しい!!!

と心から願いました。

そして、気になりました。

「彼らはワク〇ンを打ったのかな?」と・・・。(→今、私が一番心配なのはコレ。前回の記事をご参照ください。)

私の住むテキサス州では、全人口の43%、ほぼ2人のうち1人が、既に1回目の接種を終えています。

ワク〇ンが危険かも知れない、と心配な私は、「私の心配がただの取り越し苦労で、どうか、彼らがずっと幸せでいられますように・・・!!」と祈りました。

そしてまた、今回の自分自身を振り返って、こうも思いました。

1人目の白人のおじさんが「危ないよ」って言った時には、「まだ大丈夫だろう」と思っていた。

2人目の黒人のおばさんのときに、「え、ちょっとヤバいかも?」と思い始めた。

3人目の中南米のおじさんで、「あー、こりゃ本当にヤバいんだ!!」と気付いた。

そうか、「人は”危ない”って言われても、なかなか実感できないものなんだ」と・・・。(私が鈍感なだけか!?)

前回の記事で、私が色んな人に伝えたけれど、ほとんど無反応だった、とお伝えしました。

そう、きっと彼らにとって私は、まだ「1人目の忠告」だったのです。

でも、もし他の人から同じような話を聞いたら、「あれ?ちょっと考えた方が良さそうかも」って気付くかも知れません。

そうやって、みんなが伝えることを続ければ、気付く人がどんどん増えるかも知れないのです。

だから、私は、自分がやったことは無駄ではなかった、と信じています。

「情けは人のためならず」
(人に情け(=親切)を掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる)

私は今回、アメリカの人たちの「情け(親切)」のお陰で、命拾いしました。

その「情け(親切)」を、今度は私が掛けていきたいと思います。

「情け(親切)」を循環させて、

もっと楽しくて、温かくて、優しい、素敵な社会を作っていきたいです!!!


ーーーーーその後ーーーーーー

タイヤは、翌日に夫がスペアタイヤに交換してからタイヤショップに行き、新しいタイヤを入れてきてくれました。

もしもの時のために、皆さんもぜひ、タイヤがパンクした時の対処法について、チェックしておいてくださいね。そして念のため、『パンク修理キット』を車に積んでおいた方が安心だと思います。



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ここまで読んで頂き、有難うございました。

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今後も、アメリカ生活の体験談などを投稿したいと思いますので、宜しければ「フォロー」して頂けると、とっても嬉しいです。

今日も、皆さんにとって素晴らしい日となりますように!!


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