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センセイ同士の 激しくない夜

※これまでは、「センセイ同士の 激しい夜」シリーズをお届けしてきましたが、今回は激しくありません。



1 日曜日 18:00


4月半ば。

新学期が始まって、1週間くらいが経った。
今日は日曜日。
締め切りが迫った提出物:学級経営案(こんなクラスにします、ということが書かれた書類)を仕上げなければと思い、私はパソコンとにらめっこしていた。

「明日、締め切りだー。スタバで仕上げよっ。」

そう思って、スタバへ車を走らせた。





2 偶然な出会い


スタバに着くと、私は、カフェラテを頼んで窓側のカウンター席に荷物を下ろした。

両サイドから、パソコンをカタカタと打つ音が聞こえる。
モチベーション上がる、最高な仕事環境。
家で仕事をするよりも、断然、スタバのほうがいい。

私は、パソコンを開き、Wordに文字を打ち込んだ。

着ていた白いジャンパーがカフェラテで汚れてしまうかも、と思って

ジャンパーを 椅子の後ろにかけようとした



…そのとき!


どこか 見覚えのある男の姿が 私の目に 映った。

その男(セフレ関係の先生)は、一人で 新作のメロンフラペチーノを 飲んでいた。


私は、動揺して、何事もなかったかのように、PC作業を再開した。
…しかし、胸騒ぎがして、「あ」の文字を打つ思考力まで失っていた。

声をかけようか、かけないでおこうか迷ったが、
私は 目的があって スタバに来たのだから、と 自分に言い聞かせた。

相手からの チラチラとした視線は感じるが、、、、、
向こうも 声をかけてはこなかった。

しばらくして、彼は 飲み終えたのか、立ち上がり出口へと向かった。



Gジャン姿の いつもと 違うチャラい姿。

なぜだか、ときめいた。





3  すれ違う、センセイとの心


あのあと、彼にラインを送ってみた。
「スタバにいましたか?」

いつも タメ語なのに、敬語で送ってしまった自分。

その後の返信は 来なかった。

一つ、モヤモヤしているのは、既読無視だということ。

既読をつけるなら、返信してくれ!



もう、激しい夜は やってこないのか。と思うと
胸がギュッと、苦しくなった。

彼氏はいるくせに、心にぽっかりと 穴があいてしまった。


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