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産休10週目の所感

ベビーの銀行口座を開設したいのだけど、保険証もマイナンバーカードも届かないので身分を証明してあげられなくて待ちぼうけ。

お腹が凹んできた

お腹凹んできた。体重もほぼ戻った。

お風呂に入る前、脱衣所の鏡に映った自分の姿を見てお腹周りの薄さにぞわっとした。なんか…、薄くない?
ぽっこりしているのに見慣れていたから、やたら貧相に見える。と思ったけど、そういえばもともとこういう体型だった。妊娠前も鏡の前で「え、薄くない?」ってぞわっとしていたんだった。こんな体で妊娠・出産とか可能なんだろうかと疑念を抱いていたんだった。なんとかなったけど。
もうちょっと健やかな肉体にしたいな。筋肉つけたらいいのかな?

あと、お腹が凹んだからだと思うのだが、骨盤ベルトが腹巻ごとずり上がってきちゃって意味をなさないことに若干戸惑っている。ゆるんだ骨盤を引き締めたいのだけどな…。

銀之丞くんからお手紙

先週、母が帰る前に教えてくれた歌がある。歌いだしが「銀之丞くんから、〇〇(わたしの名前)ちゃんにお手紙~」というもので、「銀之丞くんって誰やねん」と思いつつも、どこか聞き覚えのあるメロディだった。
それもそのはず、母が昔わたしに歌ってくれた子守唄なのだ。

母が帰った後ふと気になってググってみたら、俵万智さん作詞(!)の「銀ちゃんのラブレター」という歌だった。しかもラブレターの宛先はわたしじゃなくて(当たり前)ユリちゃんだった。

ぎんのじょうくんから ユリちゃんにおてがみ
でもぎんちゃんは じがかけません
だからはるにはふうとうに さくらのはなをいれました

銀ちゃんのラブレター

かわいい!
なんてかわいい歌なんだ。
ぎんちゃんが愛おしい。
さすが俵万智。

せっかくなので、わたしも母に倣ってベビーに歌って聞かせることにした。もちろん、ラブレターの宛先はわが子である。
歌詞を諳んじるくらいには繰り返し歌ったのだけど、ベビーを抱きながらだったからか音痴なのか、なぜかめっちゃ息切れした。そういえば久しく歌なんて歌ってなかった。

ところで、授乳をするときに左右3分ずつぐらいで交互に与えるとよいと助言された(それまではベビーが自分で離すまで咥えさせていた)。産院でも5分ずつと指導されていたのだけど、朦朧とする中で何分経ったのかなんていちいち把握してられんわというのが正直なところである。目の前に時計があっても5分後が何時何分なのか計算できないくらいには疲弊している。

そこでわたしは閃いた。
この「銀ちゃんのラブレター」、わたしが(息切れしながら)1曲歌い終わるのにだいたい3分かかる。歌いながら授乳すれば一石二鳥である。
そういうわけで、右で1曲、左で1曲、ついでに背中をさすってゲップを誘発しながらもう1曲。ここのところ、しつこく同じ曲を歌い続けている。
息切れはしなくなった。

否定されるのしんどい

もともとはほとんど人の出入りのない家だったけど、産後はネコの手も借りたい!というか、頼れるものは頼り倒して抱え込まない方針を固めたので、未だかつてない頻度でわが家に人が出入りしている。
退院と同時に来てもらった母にはじまり、夫婦の共通の友人たちや、自治体提携の産後ドゥーラさんが手伝いに来てくれている。

育児を、家族を、もっと社会に開けたものにしていけたら、もっと楽になるんじゃないか。…その辺りのことは後日詳しく書きたいと思うのだけど、今回はいい面ばかりじゃないという話。かといってわるい面だと言いたいわけではなくて、物事はいいかわるいか、白か黒かだけじゃないというか。
歯切れの悪い表現になってしまうのは、わたしがまだ消化しきれていないからなのだろう。

手伝いに来てくれた友人とベビーと3人で過ごした時間が、すごく息苦しかった。振り返ってみたらそれは、わたしなりのやり方をぜんぶ否定されたように感じたからだった。
産院で怒涛の勢いで覚えて、ぎこちないながらも数週間やってきた育児の一つひとつを、「なぜそうやっているの?」「こうしたほうがいい」って覆されて、ジワジワと無力感に襲われて涙が出た。

「それでもわたしはこうやるんだ」って突き返せたらよかったのかもしれないけど、やり方を覚えることに精一杯で合理性を判断するだけの余裕なんてなかったし、圧倒的なスキルと経験を前にして「それでも」と反論するガッツもなかった。

相手に悪気がないこともよくわかるし、何より助けてもらっているありがたさもある。だから余計に負の感情を持て余してしまって苦しいんだ。
育児のやり方に唯一絶対の正解はないし、試行錯誤をしてわたしなりのベビーとの向き合い方を見つけていくのだと思う。
他者をたくさん頼って知恵や知識を吸収しつつも「ここから先は踏み込ませない」ラインを明確に引いて、自分の安心安全を守ることを大事にしよう。そして、わたし自身もうっかり誰かを傷つけていないか、時々ふりかえって自己点検をしよう。

ズボン履けるの嬉しい

日がな一日パジャマで暮らしている。パジャマからパジャマに着替えるだけの毎日。
体調もいいし眠くないし、ちょっと外に出てみようと思い立つ。着るものないな、と思って急遽衣替えをする。
ベビーの周りを服まみれにしながら、わたしはこういう作業が好きだなと思う。入院中も何度か荷物の整理をしていた。しっくりくる形に片づけるのが好きなんだろう。

お腹が出てきてから封印していたズボンたちと再会を果たし、うれしくなる。こんなに着るものがあるなんて。ズボンが履けるなんて。
産休に入ってからワンピースばかり着ていてすっかり忘れていたけど、わたしパンツスタイルが好きだったのだ。

しがみついてくるのかわいい

ベビーを抱っこすると、時々服をぎゅっと掴むようになった。わたしの小脇に手を添えて、しがみつくような格好になる。大変かわいい。
うんちやおならは多少クサいけど嗅げる。
最近ベッドで寝てくれないけど、添い寝も悪くないな。

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