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【海外旅行】空の鏡の時計台~202312ヨーロッパ紀行#9~

僕はカラオケが苦手で、なぜ人前で歌わなければならないのか理解に苦しみます。
小学校の頃にあった歌のテストなんて、もう地獄極まりなかった、、、

また、僕は自分の好きな曲を誰かに喋ることも苦手で、自分の内面のその奥を見透かされるようで、まるで素っ裸を見られているような恥ずかしさを感じるのです。
だから僕は好みの曲を誰かと共有することもないし、一人で料理しながら口ずさむ方を専ら好みます。

そんな僕が今回、ある曲について触れます。レアですよ。

アムステルダム観光最終日も曇りスタート。
チェックアウト時刻ギリギリまで部屋でゆっくりして、まずはホテル近くにあったアルバートカイプマーケットで腹ごしらえ。
キベリングというタラのフライを生魚店で購入したのですが、これがもう絶品。身がホロホロでタルタルソースとの相性が抜群でした。

その後ストロープワッフルを買って、食べながら周辺をちょいと散歩。
すると、市場から少し離れた先に時計台が見えました。
近くまで来ると、どうやら教会のよう。
静まり返っていて人気もない建物でしたが、僕は異様にその建物に惹きつけられました。

実は僕は時計台がとても好きで、古くは『魔女の宅急便』のあの時計台が印象的でその好みのルーツなのかもしれません。
しかしそれ以上に、僕は時計台を見かける度に、松たか子さんが歌う『空の鏡』という曲が頭に流れるのです。

この『空の鏡』という曲は松たか子さんのデビューアルバムに収録された曲で、僕はなぜかは忘れたけどずっと前にこの曲に出会いました。
その曲の最後の方にこのような歌詞があります。

時計台の螺旋階段 駆け上がり空を見上げる
息を潜めてあなたの影に 手を伸ばし呼びかける
あの日あなたに出会えた私 恋は終わるけれど
この星の上あの星の下 同じ空を見てる

歌ネット

この曲は、恋が終わる主人公が付き合っていた当時を振り返り、出会う前に戻りたいと思う切なさを歌っているのかなと僕は感じています。
でも僕はこの曲に悲観さは感じていなくて、爽やかでまぶしい夏の雰囲気が思い出を優しく包んでいるような情景を思い浮かべるのです。

僕にも失恋経験は少なからずあります。なんなら今もまだ瘡蓋があります。
傷ついた心を癒してくれるような気がする、僕にとってはそんな曲なのです。

話をアムステルダムに戻すけど、僕はその時計台を見かけたときも例外なく『空の鏡』が反射的に頭の中に流れ、その後Apple Musicで聴きながら時計台周辺を歩きました。
何気ないひと時ですが、傷ついた心を持つ僕にとってはとても印象的な時間となりました。季節は真冬でしたが。

歌って不思議な力がありますよね。
あの曲を聴くとあの時を思い出す、逆にある場所に行くとある曲が頭に流れるといった経験、不思議で素敵です。
この投稿も『空の鏡』を聴きながら書いてます。


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