【第1回】現代で多くの組織がティール型組織の実現が不可能な理由

こんにちは。
私は、週に1冊のペースで、もっぱら自分の興味のある内容に関する本を読んでおります。

今回は、その中でも昨年から話題となっているティール型組織に関する考察をしてみたいと思います。

そもそもティール型組織とは、

ある組織を

・自主経営

・存在目的

・全体性

の3つの観点から行動している、「進化型の組織」として未来では実現しているであろうと考えられる組織モデルです。(なんのこっちゃ・・・。という方は、詳しく説明した記事があるのでこちら

こうした特性のあるティール型組織ですが、このモデルの実現を阻んでいるのはどんな要素なのか??という事について、深堀っていきたいと思います。

●現代社会の組織論的現状

現在の日本社会では、「働き方改革」や「副業解禁」などの働く人の自由や意思を尊重しやすいような制度作りを進めています。その過程では様々な問題が起きていますが、結果として、その風潮は日系大手の会社群の中でも広がりつつあります。

しかし、個人における労働面での変革は起きている一方、組織全体にアプローチするような変革はなにも起きていないというのが現状です。

●組織論的な変革が行われない理由

このような現状になっている一番大きな理由は、ずばり

「既得権益を持つ人がそれを手放す理由がないから」

です。
この現在行われている変革の多くは、労働を担っている個人の枠内で収まる範囲での自由を、”上の”権力を持った人達が与えているだけに過ぎないだけです。

現在社会で、このティール型組織論に共感しているような大手の会社、役員以上の人は本当にごく一握りでしょう。
それもそのはず。もともとトップダウン型の組織モデルで、同期との長年にわたる出世競争を勝ち残ってこれるような賢いエリートの人が、このようなトレンドで上がってきたような組織モデルに変更することのメリットはありません。

●現実をみて目指すべきはツリー型組織?!

さて、ティール型組織への変革を行っていく議論が如何に現実的ではないかが、お分かりいただけたと思います。

それでは、私たちが目指し、かつ上層部の社員も賛同できるWIN-WINな組織モデルはないのでしょうか??

ずばりそれは、

「ツリー型組織」

ではないかと考えます。

ツリー型組織とは、
「幹」「枝」「実」の3要素から構成されている組織であり、
・幹=マネジメント担当の人
・枝=社内制度
・実=社員
という形で構成されています。

そしてその特徴は、
・社員が外の世界と関わることができる(収穫され他に行くことが出来る)
・マネジメント担当の人は、社員が成長出来るような”場”の整備を図るだけ

という点です。
そして、優秀な社員を付けるような枝を整備しておけば、たとえその実がいなくなったとしても、すぐに別の優秀な社員の実らせることが出来るのです。


これから、ティール型組織に関する考察はどんどんして行きたいと思います。
本日はこの辺で!
#仕事 #ビジネス #組織論




大学で体育会に所属&交換留学しながら、会社の経営コンサル・学生団体の幹部をやってました。 その経験を活かしての就活・転職支援、組織マネジメントが得意です。