私は子供の頃、何をするにも、やめとけ。
と言われていた記憶があります。
好きなテレビは見られない。
やりたいことはなくなってくる。
自分の好きがわからない。

古ぼけた名作全集。
父親が聞いていたクラッシック音楽や演歌
に囲まれ、それを受け入れていました。

中学、高校と特に打ち込んだものもない。
ただただ一日が終わることだけを待つ日々

18の頃、付属高校から大学に進みます。
高校でも、大学でも
周りの人達とも馴染めず、悶々としていたある日
カフカの変身を手に取りました。
変な小説でしたが、久しぶりに本を読みました。
「変身」した私は、そこから数ヶ月
手当たり次第、本を読みました。

三島由紀夫、太宰治、山本周五郎、司馬遼太郎、山崎豊子などなど

そこから学んだのは、
嫌でも、人は人に関わらないと生きてはいけない。
変わるなら人ではなく私が変わなければならない。
ということでした。

私の原点はまさにそこにあります。

私の好きは何だろう。
齢50にして、原点に帰ります。