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めちゃくちゃおいしいクッキーシューを作りましたという話。

久しぶりの連休で外は雨。外出する予定もなかったので、久しぶりにシュークリームを作りました。今まで自分で作ったのはレストラン時代の賄いくらい?ですが、自分の中でおいしいレシピはあったので、それを改めて試作して作りました!

それをツイートしたらとても反響があったので、改めてnoteでまとめようかなと思いました。どうしてもツイートだと追いにくいので、1本にまとめるイメージです。


ちょっとシュークリームへの想いは後回しにして、レシピの方を書いていきます!


クッキーシューのレシピ


・クッキーシュー生地 
①シュトロイゼル生地 (冷蔵庫で冷やす) 
 きび糖60g 
 薄力粉60g 
 バター50g
②シュー生地
 a 牛乳100g 
    バター45g 
    塩1g 
    グラニュー糖1g

 薄力粉55g 
 全卵1個

シュトロイゼル

クッキーシューは上に乗せるシュトロイゼル生地とシュー生地の2種類を作ります。シュトロイゼル生地はいくつか作り方があるのですが、簡単にできるフードプロセッサーを使った方法で。

分量のバター(角切り)、きび砂糖、薄力粉をフードプロセッサーに入れた状態。冷蔵庫で冷やしてあります。(冷えていないと摩擦でバターが溶けてしまい粉状にならないので必ず冷やす)

回し始めてすぐ。バターが粉状になっていきます(サブラージュという)

回し続けると段々とバターが溶けて粒が荒くなっていく。

かなり固まってきた状態。

更にまとまってきたら大きめのジップロックに移します。

麺棒などで1.5~2mmくらいに伸ばします!この状態まで来たら冷凍庫や冷蔵庫で休ませます。

シュー生地


シュー生地は割とどこでも作り方が出てくるので簡単に。全卵は常温に戻しておきましょう。

材料aを鍋に入れて沸騰させます。

ここに薄力粉を一気に入れて練り上げます。手早く混ぜて粉に火を入れていく感じです。(奥のタッパーは塩w)

手早く練り上げていく!大体どれも同じ記載なのですが、鍋底に生地の膜ができるくらい(写真はテフロン加工なので分かりにくい)耳たぶくらいの硬さとかも良く言います。粉に火が入って生地としてのまとまりが出てきたくらいです。この辺の感覚は作りながら覚えるのが良いかもですね。

できた生地に溶いた全卵を加えていく。これは生地なのですが、乳化させていきます!ホワイトソースを作ったことがある人はわかるかもしれませんが、この状態は牛乳を加える前のルーに似ています。そこに全卵を加えることで、全卵の水分をこの生地につないでいくイメージ。卵黄のレシチンが生地のバターの油脂分を全卵の水分とつないでくれます。

絞ってるところは写真に収め忘れましたw
シュトロイゼルまで乗せた状態がこんな感じです。かなり膨らむので間隔を均等に開けましょう。

焼き上がりはこんな感じ。200°cで4分→160°cで40分くらい。自宅のオーブンのくせに合わせて焼き時間や温度は調節してください。絞るサイズによっても変わります!僕はサクサクが好きなので、しっかり水分飛ばして焼き切るイメージ。

ちなみにですが、家に器具がなく、苦肉の策でメープルシロップの蓋で絞りましたw(口金絶対に用意しましょう)

シュトロイゼルも器具がなかったので、ペットボトルの蓋で代用。

休ませたこのシュトロイゼル生地をペットボトルの蓋でくり抜いてシュー生地に乗せました。

カスタードクリーム

・カスタードクリーム
牛乳250g
トンカ豆0.5g 1/2個(バニラでも良い)

卵黄60g
グラニュー糖75g
強力粉10g
コーンスターチ10g

牛乳にひとつまみのグラニュー糖(分量内で良い)とトンカ豆を削って入れます。これを火にかけて沸騰させます!沸騰を待つ間に卵の準備。

卵黄にグラニュー糖を加えて良く混ぜます。白くもったりするくらいまで。この時も卵黄は常温にしておきましょう。

もったりしたら、強力粉とコーンスターチを加えて混ぜます。このレシピはレストラン時代のレシピなのですが、レストランのコースを食べた後のデザートに使うカスタードなので、重くならないようにバターは入れません。なので少しとろみを強くつけるために強力粉になっています。

牛乳はしっかり沸騰させて加えます。

少しずつ混ぜながら加えていく。しっかり沸騰させた牛乳を入れることで温度を高めます。この後の工程を手早く済ますためにも温度は大切です。

裏漉しして鍋に入れます。

ここからまた火にかけていきます。基本は強火で一気に炊き上げます。最初はホイッパーでしっかり混ぜて、濃度が出てきたら仕上げはゴムベラです。

こんな感じで濃度がつきます。詳しい炊き方はいろんなレシピ動画が世の中に出てるので見てくださいw

炊き上がったらラップを敷いたバットに流し入れて、上からもピッタリとラップをします。これを冷凍庫や冷蔵庫で冷やします。(冷凍庫に5分ほど入れると早く冷えます)

カスタードクリームができたら、使う直前でまた漉します。漉して良く練ったらホイップクリームを加えます。ディプロマットというクリームです。

基本は1:1の割合です。ホイップクリームは8~9分立てでしっかりツノが立つくらいにします(写真ありませんすみません)カスタードクリームと合わせて硬さを保つためにもしっかり目に立てます。

あとはシューの底に穴を開けてクリームを詰めたら完成です。

ちょっと足りない画像などもありましたが、基本はこんな感じです。

カスタードクリームにトンカ豆ではなく紅茶の茶葉を14g加えたらミルクティークリームになります。カスタードのレシピは応用がかなり効くので1つ覚えておくと便利です。

あとがき

個人的にシュークリームは、生地がサクサクしていて軽さがあり、クリームと共に消えていくような味わいが最高です。なので食べる直前にクリームを詰めるのが良いと思っていて、パティスリーリョーコがそれをやってくれていました。(現在は分かりません)シュトロイゼルはもっとアレンジもあるのですが、今回は手に入りやすい材料でできる範囲に留めてます。今後もう少しアレンジしたレシピも出したい。

食べる直前でクリームを詰める。ただそれだけの事なのですが、お店だとその手間が大変です。なのでほとんどの場合はクリームを詰めてショーケースに並んでいます。

時間が経って水分を吸った生地とクリームの一体感もとても好きなのですが、食べる直前でクリームを詰めた時のサクサク感は自分で作るからこその特別な味。そこに価値があるからこそ、ぜひ自分で作ってもらいたいと思っています。本当に特別な味。

コンビニのシュークリームも専門店のシュークリームもおいしいですが、それとは違うおいしさを体験できるのが手作りの醍醐味。ぜひみなさん作ってみてください。

今後もこんな風にレシピを紹介していきます!(引越しして環境が整ったので頑張ります)

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皆様の優しさに救われてます泣