レシピで料理は上手にならない。

料理やお菓子は=レシピという考え方が一般的だと思う。だから料理教室では学ぶレシピによって行く行かないを判断する人が多いのではないのだろうか。

でもレシピを学ぶ事で本当に料理は作れる様になるのだろうか?僕はそう思っていない。レシピで料理ができる様になるのならば、世の中にこんなに多くのレシピ本は存在する必要がないからだ。

もちろんその人のレシピを学びたくて買うパターンも大いにあるとは思うが、買ったレシピの著者のことを毎回気にしているかは定かではないと思う。

今までレシピ本をあまり意識してこなかった僕は、自分が本を出すことになり、どんな本なら購入した人にとって本当の意味で役に立つのかを考えた。大切なのはレシピ自体ではなく、そのレシピをどう作り上げるのか?という調理作業だ。




レシピ本を読み解く取扱説明書が必要


レシピ本はほとんどが完成写真と文字の作り方で構成されている。料理は美味しそうに綺麗に写真を撮られ、いかにも同じ様に作れる感が出ている。ただ、切る、茹でる、煮る、揚げる、蒸すなどは文字としてしか存在していないことがほとんど。料理には暗黙の了解が多く存在していて、出来る人と出来ない人の溝を大きく深めている。

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