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読書の話 #藤原note30日間チャレンジ vol.02

皆さん、こんばんは。
藤原雅樹です。
現在 #藤原note30日間チャレンジ というものをやらせてもらってます。


ありがたいことに、第1回目の記事はスキがたくさん来て、TwitterもいいねやRT、リプライなど温かい声をいっぱい頂きました。久しく会ってない小中学校の友達とか、意外と見てくれてるんだなあと心がハッピーになりました。

お母ちゃんからも迅速な反応が。多分こまめに僕のツイートをチェックしているのかな。色んな人に支えられてることを改めて実感しました。ありがとう、みんな。


さて、2日目です。

第1回目は自己紹介と決めていたので、約3,500文字をだいたい1時間くらいで書き上げました。第1回目の記事はこちら

第2回目のテーマを何にしようと悩みました。あまりにも見切り過ぎる発車だったため、書くテーマを決めずに、とりあえずツイートしてしまったからでしょう。この性格は治りません。

うーんうーんと捻り出したのが、読書の話でした。
本は、僕の人生を語る上で、欠かせない存在だからです。

なので今回は、本と僕との21年間について、書いていこうと思います。


はじめに

僕は、幼少期から、いわゆる文章だけの本をほとんど読んできませんでした。というのも、兄が2人居たおかげで、物心ついたときから家には漫画が溢れていました。家のすべての部屋に、それぞれ漫画が置いてあり、それとは別に、兄弟3人が別の漫画を各自で保有している、そんな家庭でした。

年功序列ルールだったので、兄は弟の漫画を読むことは許されるけど、その逆、つまり弟である僕が兄の漫画を読むことは基本的に許されていませんでした(笑)
なので、兄が家にいない時に部屋に忍び込み、色んな漫画を読み漁った経験があります。あまりにも懐かしい。

そんなこんなで、文章だけの本とは無縁な人生がおよそ19年、つまり大学に入学するまで続きました。その分、漫画は他の人の10倍は読んだ自信はあります。

さて、こんな僕が、今はむしろ文章だけの本を1日中読んでいることも珍しくありません。なんで文章だけの本を読むようになったのか。このnoteを書くにあたって自分の記憶を掘り返してみると、そこには1冊の本との出会いがありました。

現代美術家の会田誠が若かりし頃に書いた小説「青春と変態」です。

表紙とタイトルからしてまともじゃない匂いがプンプンするこの本とは、地元にあるヴィレッジヴァンガードで出会いました。なんとなく、タイトルと表紙に惹かれ、大学に入学して初めて本を買いました。

しかし、それから袋に入れたままカバンに突っ込み、1ヶ月ほど存在を忘れていました。

ふと買ったことを思い出し、通学の電車内でページをめくり始めました。
普段漫画を多く読む人は分かると思いますが、なかなか文章だけの本を追うのはしんどい。最初のうちはあんまり頭に入ってなかったのを覚えています。

文章を読んでいて、初めて感じたのは、テンポの良さ。「次は、次は」と、読者を急かすかのような表現。ページをめくる手が止まらない、なんてことを実際自分が、文章だけの本で体験するなんて、と思いました。マジで。

それから、今までの生活に、読書の時間が加わりました。それまでは空き時間、Twitterかゲームだったのに、です。徐々にその割合は大きくなり、電車内だけでなく、学校や家の空いた時間でもページをめくるようになりました。

趣味は読書です、なんてよく生意気に答えます。が、僕の読書経験はまだまだ浅い。絵がないからという理由だけで文章の本を忌避していたからです。

僕は本をほとんど知らなかった。僕の中の、読書の世界を広げてくれたこの本には心から感謝しています。


「青春と変態」について

さて、せっかくなので、僕を読書の世界へ誘ったこの本の内容について軽く、ネタバレのない程度に触れておこうと思います。

この物語の舞台は、新潟県のとある2つの高校が合同で行うスキー部の合宿。その2つの高校のうち、北高と呼ばれる方は、男子部員がほとんどを占める男子校状態。もう一方の清和は女子部員のみの女子校。

つまり、男子校と女子校が合同で3泊4日のスキー合宿を行うわけです。何も起こらないはずがありません。

主人公である会田少年(作者である会田誠と同じ名前)は、とある変態趣味の持ち主。文学好きで、自分は同年代の友達とは一線を画していると思い込んでる、典型的な高校2年生です。

自分の変態趣味を少しずつ自覚し、他人とは明確に違うことを実感し始め、けれどその変態趣味で自分が感じるエロスは実に純真無垢。変態と非変態の間を葛藤する心情が、実に忙しく描かれている。

大人の人は、思春期の青年が持つ悩み、もがき、苦しみを、時に

大人になったら色々分かるもんだよ。

なんてあっさり片付けてしまうことがあります。僕は言われたことないけど。

しかし、この主人公、会田少年が持つ闇の世界は、年齢を重ねることで解決するほど生ぬるくも小さくもありません。地獄を燃やす業火の如く、宇宙全体を包むほど大きく、実にねっとりとした質感が読者に伝わってくる。

この本の面白いところは、青春というキラキラした言葉でかたどっていながら、それを深い谷底が飲み込んでいくような、迫力のある闇を表現しているところだと思います。

続きが気になる!
という気持ちと、
このまま読み進めて良いのか?
という気持ちが終始混在します。まさにカオス。

会田少年の変態趣味も、それに伴う行動も理解することはできない。けれども、なぜか心が揺さぶられる。ドキドキする。

思春期少年が持つ危うさ、不安定さが克明に、けれども理解も共感もできない。本当に不思議な気持ちになります。要するに、超オススメです。

ちなみに、多くの人に読んでほしいので、あえて会田少年が持つ変態趣味が言いません。読みたくないけど気になる人は直接僕に聞いてください。


読書観について

僕の読書観について書きたいと思います。それは、とある二つの対照的な本に、最近同時に出会ったからです。

見城徹 

このnoteを読んでいる多くの人は、この著者である見城徹さんや編集者の箕輪厚介さんについて知っていると思うので、ちょっぴりだけ説明。

幻冬舎の代表取締役社長である見城さんが、自らが歩んできた人生を、常に側に居た”本”という存在とともに振り返り、これからの世の中でどのように本を読み、言葉を行動に移していくのかが書かれている。

世に言う「ノウハウ本」というより、大きく言うと人生に対する姿勢などを提示してくれる、そんな本です。僕は休憩一切無しの5時間かけて一気に読み切りました。すごく面白かったです。


これと対比させたい本がこちら。

小飼弾 

表紙、タイトルからして、いかにも対照的っぽいでしょ?

小飼弾さんについて詳述すると少し長くなるのでほんの少しだけ。年間5000冊ほどを読む大の読書好き兼、プログラマーです。あとは、興味があったらこの本にざっくりとした経歴が書かれてあるので、読んでください。


さて、この2冊、表紙やタイトルだけでなく、中身も実に対照的に書かれているんです。

見城氏は、読書によって学び、それを実践することこそ、読書の本質だ!みたいなことを言ってます。超ざっくりなので誤解を生むかも・・・。

小飼氏は、読書はしたい時にしたいだけするのが良く、読書そのものが目的であり、何か別の目的を達成するために読書するのはオススメしない。くらいのニュアンスで書かれています。

つまり、読書は手段なのか目的なのか。こういう二項対立なわけです。

※かな〜り要約しているので、色々と誤解を招くかもしれません。。。詳しくはこの2冊を読んでください。両方すごく面白いです。

この議論は活発に色んなところでされています。

SHOWROOMの前田裕二さんは手段派。

CAMPFIREの家入一真さんは目的派。


上に述べたように、正解なんて誰も持っちゃいない。だってみんな言うてること、違うもん。

誰か1人が言ってたから、絶対にこうしなきゃ。

なんてことはありません。読書に関しても同じ。自分が感じた方に進めば良いんです。

なんて偉そうなこと言うてる僕は、家入さんが言うように、好きに本を読んでいます。

一時期は8冊ほど並行して読んでいました。もちろん内容なんて覚えてないので、何回も読み返したりしていました。その時間が好きでしたし、今も好きです。

こんな感じで、自分のしっくり来る読み方を見つけて、楽しんで読めば、もっと本が好きになりますよ。


最後に

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。つらつらと書いていたら、約4,000文字ほどに到達しました。不慣れなもんで・・・。

現在僕が行なっている #藤原note30日間チャレンジ について、もしこのnoteを読んで、少しでも興味を持ってくれた方は、是非僕のTwitterアカウントをフォローしてください。

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