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昨晩の話 #藤原note30日間チャレンジ vol.04

みなさん、どうも。現在 #藤原note30日間チャレンジ というものを勝手に1人で行っております、藤原雅樹というものです。


早いもので4日目になりました。

これまでは主に、僕が日々考えていることをあるテーマに沿って書いてきました。ですが、今日は少し方向転換をして、昨晩の僕が体験したこと、それで何を感じたのかを書きたいです。

これをやると日記っぽくなるので、あまりやりたくなかったのですが、どうしてもどこかに留めておきたい、と感じたので、備忘録として残しておきます。

また、今までと違って独り言のようなものなので、段落分けもしません。文体も常体で書きます。太字も使いません。

素人の稚拙な駄文ですが、お付き合いください。


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昨晩、午前2時、僕は大学のテストに向けて友達のノートを写していた。その日は外に一歩も出ておらず、カーテンも閉めきっていたので、天気すら分からなかった。

ふと、普段使っているボールペンの黒が切れかけなことに気が付いた。他の3色はまだまだ健在なのに、黒だけ集中的に使うので、他の色の倍ほどのスピードで無くなってしまった。

まだノートを写している最中で、困った僕は近くのコンビニに替え芯を求めることにした。自転車は大学に置きっ放しだったので散歩がてら歩いて向かった。

コンビニに向かう途中、ある男性に会った。と言っても、知らない男性だし、深夜2時だし、何よりその男性は歩道に寝転がって動かないでいた。

僕は怖くなった。幸か不幸か。その時の僕は携帯電話を持っていなかった。困った僕は、その人を見捨てて目的地に向かうことにした。そもそも酔って寝てるだけかもしれないし、携帯電話を持っていない僕は救急車を呼ぶこともできない。無力。

そのまま最寄りのコンビニに到着すると、深夜にも関わらず大学生であろう男女20人ほどが入り口付近にタムロしていた。飲み会の後なのか、周囲は異常に酒臭かった。

家に帰ったら酒を飲も

そんなことを考えながら入った1軒目のコンビニに目当ての品は無かった。僕は、もう少し先にある2軒目のコンビニに向かった。ただ、文房具の品揃えなんてどこのコンビニも一緒だろうと思っていたので、あまり期待はしてなかった。

予想通り。2軒目にも替え芯は置いてなかった。僕は、せっかくここまで来たのだから、と思い大学に置いてある自転車を持って帰ろうと思いついた。ついでに途中の3軒目のコンビニにも寄ることができるし。

3軒目では、文房具コーナーを一瞥し、替え芯がないと分かると、酒コーナーに向かった。思えば今日1日何も食べていない。1人でいると飯がマズイ。僕は誰かと居るとき以外滅多に食事は取らない。

自転車を取った帰りにもう一度寄ろう

そう思って大学に向かった。気温は高くないが湿度は高かった。盛んに虫の声が聴こえる、どこにでもある夏の夜だった。

大学の入り口には宿直のおじさんが居た。1畳ほどの受付スペースで扇風機を回しながら、椅子に座って眠っていた。スペースのドアは開いていた。

虫に喰われ放題やな

みたいなことを考えながら大学に入った。大学内で3人ほどの人とすれ違った。深夜は2時半を回っていた。こんな時間まで研究でもしてるのか、と思った。

僕の自転車には鍵がかかっていた。しまった。僕は家にも自転車にも鍵をかけないタイプだが、その日の気分でごくたまに鍵をかける時がある。それを忘れていた。大学まで歩いたことが徒労になった。

替え芯も買えず自転車も取れなかった僕は、全く無駄になった時間を振り返りながらトボトボと歩いた。空は薄曇りで、色濃い星だけが見える。虫もカエルも同様に、声の大きい奴だけ耳に届く。遠くには救急車の音がする。思考を邪魔しない心地良さがそこにはあった。

帰りのコンビニでつまみにするスナック菓子を買い、往路1軒目でタムロしてた大学生たちが少人数になっていることを横目で確認しながら、下宿先に向かって歩いた。

帰り道、ふと、行き道に見かけた男性のことが気になった。道端に倒れていたあの男性は、あのままなのだろうか。もしあのままだったら、今度こそ助けるべきなのだろうか・・・。

そんなことを考えながら、あの男性が倒れていた道に向かう曲がり角を曲がった。そこには、往路では見かけなかった工事の集団が居た。深夜3時から電気工事が始まるのか、と驚いた。

その道をまっすぐ歩いた。倒れていた男性が居た場所には何も残っていなかった。僕は、大学を出た時に聞いた救急車が連れていったのだろうか、だとしたら良いのだが、なんてことを考えながら続きを歩いた。


ふと、幸せについて考えた。邪魔するものが何もないため、ついつい深く考え込んでしまった。

およそ1時間、夏の深い夜を歩いた。それだけで色んな人を見かけ、色んな音を聞いた。それぞれの人生がある。僕が知っている人は1人もいなかった。

人は、自分が見聞きするものを認知でき、見聞きしていないものを想像できる。

宇宙の全てを認知できても、それはつまらない。とはいえ、目の前のことしか知らないようでは、全てを空想で済ませなくてはならない。それは大変なこと。

考えることができる。そんな、当たり前のことが当たり前でなく、とても贅沢なことのように思えた。生意気にも

神様って退屈そう

なんてことを思っていた。


僕は考えることが好きだ。

正解のある問いについて考えることは、前へ向かって進んでいる実感を得ることができる。正解のない問いについて考えることは、尽きることのない無限の世界を彷徨うことができる。

考えることができる、これこそ幸せな事なのではないだろうか。

知っていることがある。知らないことがある。僕は全知全能ではないけれど、全く無知なわけでもない。このどっちつかずな世界をウロウロできる、これこそが人間に与えられた幸せなのではないだろうか。

そんなことを考えていたら下宿先に着いた。気づけば家を出てから1時間以上経過していた。僕はコンビニで買ってきたスナック菓子の封を開け、冷蔵庫からストロングゼロを取り出し、冷めたアメリカンドッグを頬張った。

そして、それをつまみながら、さっきすれ違った人々のことを考え、人間としての悦びを噛み締め、このnoteを書いている。テスト勉強の進捗は良くない。起きたらやる。起きたら。

人間、知らないことを恥じる必要はない。知らないことは幸せなことだ。もっと高らかに、知らないことを宣言しよう。そして、知らないことについて考え、議論し、深く思考の海に潜っていこう。

適度にものを知り、適度にものを知らない。自分には、夢想できる余白がまだまだ残っている。余白には何でも書き込める。可能性に満ちている。


そんなことを考えていると、空が白んできた。時刻は4:33。今日も1日が始まる。世界中に生きる人の数だけ人生がある。その人が何を思い何と発言し、何を考えるのかは、僕の想像の域を出ない。

それでいい。知らないことがあっていい。知らないから悩み、知らないから考える。既知は時に毒になる。未知は時に薬になる。だからこそバランスが大切だ。

今日はどんなことを知り、どんな知らないことに気づき、それについて考えるのか、そう思うと生きるのが楽しみになる。そうやって自分の1日を始める。なんと幸せなことか。


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深夜&早朝テンションで書いたので、恥ずかしいです。読み返さずにそのまま保存してこっそり公開します。

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ありがとうございました。

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