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朝霧高原で出版社やってます(旧「地方で出版社をつくる」)

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東京から朝霧高原に移住して、出版社も書店も未経験ながら出版社というものを試行錯誤しながらやっているお話し。
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2022年4月の記事一覧

地方で出版社をつくる【其の七】新刊を出す

其の六で書いた復刊の本がようやく5月末に刊行(予定)できることになった。題名は『放浪の唄ーある人生記録』。最後の放浪詩人と言われている「高木護」の名を世に知らしめた、1965年に刊行された名編の復刊。(本の詳細は下記のリンク先をぜひぜひどうぞ) 刊行までに1年近くもかかってしまった。これは虹ブックスのオープンと運営(その話は「地方で出版社をつくる【番外編】山のなかに読書室をつくる」を参照)があったのはもちろんなのだが、一からの本づくりはやはり時間がかかる。例えば判型。当初は

地方で出版社をつくる【番外編】山のなかに読書室をつくる

昨年7月に「山の読書室/虹ブックス」という私設図書室+コワーキングスペースを夫婦で始めた。冬に入り、朝霧高原はあまりにも寒いので(だから夏は最高)、予約営業(事前に連絡くれたら開ける=暖房代の節約)にしていたところ、最近になってようやく暖かくなってきたので、この4月から通常営業を再開した。 そもそもこの場所は、いま流行り?の「本をコミニュケーションツールにした交流の場づくり」とかを全くメインにしてはいなくて(それはあくまで結果だというのがここ数年に地方暮らしをしてきた自分な