短歌10首連作『現実を裂く手つきのこと』
スズキ皐月です。新作の短歌10首連作『現実を裂く手つきのこと』を公開します。
連作への感想、引用、批判、dis、ダメだしなんでも歓迎です。
『現実を裂く手つきのこと』
コンビニのあるべきところに銀行がマックのところに塾のある町
公園に死んでしまった曽祖母に似ている人と木に登る子ども
秒針を取り外してみたことがある 思い出せない言葉もあったな
難しいことなんてない 小さいけどGoogl eearthに冬のピラミッド
1分後に来るはずだった準急に座った後に不満気にする
誰かがくしゃみをしたからもう一度瞼の裏で踊り子を見る
気持ちだけ家にあるまま病院に 帰った後に全部追いつく
ついてくる時はひかえめで離れてく時はふらつく思い出の猫
ジンソーダの割合が悪い 一口 ソーダを足してさらに一口
殺すことはなかったじゃないかとポケットの半券を軽く握りつぶした
連作を読んでくださりありがとうございました!!
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