【フォルケホイスコーレKompas1週間ツアー】4日目に選択した3つのこと
デンマークに来て早くも4日目の朝。今日もまだ体内時計は早いままです。
またも日の出前に目が覚めてしまったので、竜の守り神のいる丘へ出ていきました。
昨晩は劣等感を抱いた自分に嫌気が刺した夜でした。こういう自分は早くいなくなればいいんですけどね。
1.劣等感を感じた男性メンバーが朝焼けの中に現れた。素直に思いを伝える?
→はい
いいえ
寮部屋を出て、僕は外に向かいました。
すると、途中でソファーに1人座っている「彼」と出くわします。
「彼」というのは僕が劣等感を抱いた当人であるTAKAさんです。同い年で英語がそこそこ話せ、熱い心を持っているイケメン。
驚いたことに僕は彼を朝日を見に行きませんかと誘います。
「日記書いたら行きますね!」
この時、僕は彼と向き合う覚悟を決めたのでしょう。
それから10分くらいしてTAKAさんがCanonの一眼レフを片手に竜の丘に登って来ました。
僕にとって、まるで出木杉くんのように見える彼は、思えば顔合わせした時からどこか合わないと感じていました。
朝焼けの下、僕の気持ちは悟られまいと、昨日のワークなど当たり障りのない会話をします。
けれど胸がザワザワするのです。このまま残りの数日間、彼に劣等感を抱いて過ごすのかと思うと億劫で仕方ありません。
僕は思い切って気持ちをぶつけさせてもらいました。
「TAKAさんがキラキラ見えて辛い。ダッセー事言いますけど、あなたを見て劣等感を抱いてしまってます。」(←ただの迷惑ですね、、)
「え!?」
彼は驚いているようでした。そりゃそうです。本人からしたら朝焼けを撮ろうと来てみたら、突然言われもないことをカミングアウトされた訳です。
それでも彼は僕の話を聴いてくれました。
TAKAさんが自分軸を持って話しをしていたり、行動している姿を見てうらやましいと感じたことを伝えました。
「そうなんだ…」
「でも、僕にも自分のことを認められない部分はあるよ。つまり、それを乗り越えたくてこのツアーに参加したんだ。」
彼は打ち明けてくれました。
僕たち2人以外に誰もいない朝焼けの中、デンマークに来てこの数日間でお互いが感じたことをシェアしていると、不思議と彼の事がスッと心に入ってくるようになりました。
「足りなかったのは対話なんかな。」
思えば彼とまともに話をしたのはこの時が初めてです。
「ちょっとそれ借りていいですか?」
僕はTAKAさんの持っていたカメラを受け取り、「そこに立っていてください」と伝えると、朝焼けに立つまっすぐな眼差しの男をファインダーに写しました。
その写真を見た彼はとても喜んでくれました。
この選択がもたらしたこと
→苦手だと思ってた男性と仲良くなれた!
2.インナーモチベーション。自分の中で弱いのはどれ?
自分で仕事をコントロールできている
→自分のスキルを発揮できている
同じビジョンを共有した組織に所属できている
シェルター(山小屋)に移動してワークで、僕たちはピーターから問われました。
僕が選んだのは「自分のスキルを発揮できている」というモチベーション。
というのも、色々と仕事をしていて、自分のスキルに自信が持てなくなってきています。以前、職場で上司から“器用貧乏”と言われたこともあるくらいです。
ざっくり僕がこれまで仕事でしてきたことを羅列してみます。
・スタジオライティングを用いての人物撮影
・ロケーション(自然の中での)人物撮影
・画像編集(Lightroom/Photoshop)
・動画撮影/編集(premiere)
・ドローン撮影(静止画・動画)
・撮影トレーナー経験
・印刷媒体のデザイン(Illustrator)
・webサイトデザイン(Illustrator)
・webサイトコーディング(HTML / CSS)
・SNSの運用マーケティング
・クチコミマーケティングツールの活用
・文章ライティング
・インタビュー
・チームビルディング系イベントの企画・運営
・店長+マネージャー経験
・複数店舗の立ち上げ経験
※あえて数字は抜いています
この中で、これだけは他人には負けない!と言えるだけの自信があるもの残念ながらありません。だから器用貧乏なんですよね。。
けど、自己決定理論で言う有能感(自分は能力があって優れている、社会の役に立っているという感覚)を感じられるものはいくつかあって、それを強固にしたいと思いました。
コレは過去、何人かに褒めてもらったことはあったよな。。何て振り返ることができました。
この選択がもたらしたこと
→スキルを発揮できていないのは、どこかに迷いがあるからとわかった!
3.森の道を1人で進んでいる中、そろそろ引き返さないと夕食の時間になった。引き返す?
→はい
いいえ
自己決定理論のワークが終わると、その場で解散となり夕食の18時まで約2時間のフリータイムに入りました。
シェルターの隣にいた二頭の牛を近くまで見に行った後は、森の奥に続いていく側道を進んでみることにしました。
ワークの間はずっと皆と一緒なので、1人になれる時間はとても落ち着きます。草木が茂る穏やかな道を僕はただただ歩きました。
30分近く歩いても道はまだ奥に続いています。少し悩みましたが、戻れなくなったら大変だなと思って進む足を止めました。
「この先にある景色はきっともう一生見に行くことはないだろう。」
もしかしたら、この道の先には美しい景色が待っているかもしれない。
もしかしたら、この道の先で思いがけず誰かに会うかもしれない。
もしかしたら、、、
可能性を0にしてしまう決断とは寂しいものです。
僕は今来た道を戻りました。
フォルケホイスコーレの裏庭に着いて木のブランコに乗ってみると、少し先の広場で現地の生徒さんたちがジャグリングやスラックライン(木と木の間にロープを張ってそこを歩くやつ)をしているのが見えました。
彼らも僕の視線に気が付いたようです。
夕食までの短い間、僕は彼らとスラックラインをして楽しい時間を過ごしました。
この選択がもたらしたこと
→知りたかったことは知れなかったけど、別の楽しみを味わえた!
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