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グレイテスト・ショーマン

『グレイテスト・ショーマン』を観た。
フリークスたちを集めてサーカス団を作り、それで金儲けをしようと企む話なのだが、フリークスのサーカス団を題材にした映画なら、その名もズバリ、『フリークス』が思い出される。
映画『フリークス』の方は、空中ブランコ乗りの女(健常者)が、遺産金目当てでフリークスと結婚をして、その後、彼を毒殺しようとする映画だ。映像表現の極限とも思えるような結婚式のシーン、そこからのフリークスたちの復讐。息もできない美しさと恐ろしさ、そしてフリークスの哀しさ。劇場公開時には、そのあまりのショッキングな内容に、イギリスではすぐに公開中止、その後30年間、公開がいっさい許されなかった曰く付きの映画だ。
ただこの『グレイテスト・ショーマン』は、同じフリークスという題材の映画ではあるが、そんな問題は決して起こらないだろう。なぜならこの映画が、フリークスを描くことを徹底して避けているからだ。
毒にも薬にもならないメロドラマに仕上がっている。

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