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人間関係が嫌になりやすい人の特徴【仲の良い友人や親友がいない人必見】

知人・友人は作れるけれど、本当に仲の良い友人や親友、恋人や夫婦など、親密な関係にまで発展せずに悩んでいる方は意外と多いもの。

さらには、せっかく友達になっても、ちょっとした不満や不安の積み重ねで疎遠になったり、人間関係に嫌気や燃え尽きを感じてしまう方もいると思います。

そうした現象はなぜ起きてしまうのでしょうか?
また、人間関係を良好に保ち、より良い関係を築いていく方法はないものでしょうか?

今回は、親しい人間関係を作れない原因と、人間関係をより良くしていく方法をご紹介します。


人間関係の研究

パートナーとの関係に燃え尽きを感じる219人の既婚男女に調査した研究をご紹介(10 Signs of Burnout in a Relationship)

研究対象は夫婦関係ですが、友人や恋人などの親密な人間関係にも当てはめることができます。

研究では、親密な人間関係に不満や燃え尽きを感じる人は、

「感情的な言葉を話さない」人は人間関係に燃え尽きを感じる可能性が非常に高い
(中略)
感情的な親密さを恐れる(回避型)または見捨てられることを恐れる(不安型)という性質は、どちらも人間関係の構築を妨げる可能性がある。

出典:10 Signs of Burnout in a Relationship

つまり、自分の感情を表に出さず、嫌われることを恐れて本音を言わない人は、人間関係が上手くいかなくなりやすい、という結果が出ました。

正直さ(本音)の実験

そうは言っても、本音を口にしたら相手に嫌われてしまうのではないか、親密な関係を作れないのではないかと思う方もいるでしょう。

しかし実際は、本音は人間関係を良好にします。

約150人の男女に行った実験(You Can Handle the Truth: Mispredicting the Consequences of Honest Communication)で、

男女を「正直」「親切」「自分の言動を意識する」の3つの会話グループに分ける

3日間実験を行い、「会話の楽しさ」「社会的な繋がりの感覚」「相手との長期的な関係」などを被験者に採点して貰う

という実験を行ったところ、

正直な会話を重ねても問題は起きず、コミュニケーションへの悪影響も観察されなかった。

という結果が出ました。

さらに行われた実験でも、

「研究者が作った話題リストに沿って会話をするグループ」と
「正直な会話を指示されたグループ」の2つに分ける

会話後に満足度を調査する

という検証をしたところ、

関係性に悪影響は出ず、むしろ関係性を深めるのに役立った。

という結果が出ました。

本音を上手く伝える方法

しかし、今まで感情を表に出さなかったのに、いきなり本音で話すのに抵抗があるという方もいるでしょう。

その場合は、「アサーティブ」を心がけると、自分の気持ちを正直に話しても、相手に不快感を抱かせる可能性を大幅に減らすことができます。

アサーティブ(assertive)とは、「積極的な」「自己主張する」という意味の言葉です。

しかし、今回お伝えするアサーティブは、

ただ自己主張することではなく、相手の考えや価値観を尊重しつつ、自分の意見をスムーズに伝える方法です。

特に「受け身」で、言いたいことを伝えられないタイプの方に効果的な手法で、「頼み事や誘いが断れない」「間違っていることを指摘できない」など、自分の思っていることを口にできない方が、相手の気分を害さずに伝えられる可能性が高まります。

アサーティブの手順

アサーティブは4つのステップで行い、それぞれの頭文字を取って「DESC法(デスク法)」と呼ばれます。

自分や相手の性格を変えることはできませんが、円滑な意思疎通ができるようになることで、人間関係を良好にする効果は期待できます。

「Describe」(ディスクライブ。事実を伝える)

最初に、そのときの状況や行動について伝えましょう。

ここで大切なのは、相手の評価や自分の気持ちは伝えず、具体的で客観的な事実のみを伝えること。

評価したり気持ちを混ぜてしまうと、相手が素直に聞き入れなくなってしまいます。

「Explain」(イクスプレイン。気持ちを説明する)

次に、事実に対する自分の気持ちを伝えましょう。

ここで大切なのは、感情的になったり、攻撃的にならないように注意しつつ、 自分の気持ちを率直に伝えること。

相手の行動を非難するのではなく、「不安だった」「寂しかった」「つらかった」など、自分がどう感じたかの気持ちを口にしましょう。

「Specify」(スペシファイ。明確に提案する)

そして、自分がどうして欲しいのか伝えましょう。

ここで大切なのは、行って欲しい行動を具体的に伝えること。

抽象的な表現は、相手がどうすれば良いか分からず、行動を変えることができません。
具体的で想像しやすい言葉で伝えましょう。

Choose(チューズ。選択を提示する)

最後に、提案に対しての相手の反応によって、自分がどうするか伝えます。

ここで大切なのは、別の提案をしないこと。

提案を追加すると、そこから先に話や行動が進まなくなってしまいます。

すべてに共通するのは「相手の気持ちに寄り添いつつ、自分の気持ちを伝える」ということ。

相手を責めるのではなく、相手の顔や気持ちを立てつつ、自分の思ったことを優しく丁寧に届けるつもりで行ってみてください。

アサーティブのやり方(具体例)

それでは、「連絡がなく、待ち合わせに遅れた友達」という設定で、実際のアサーティブのやり方(流れ)を、具体例を交えて「OK、NG」方式でお伝えします。

「Describe」(ディスクライブ。事実を伝える)

NG「なんで遅れるって連絡して来なかったの?」
OK「待ち合わせに遅れてきたけど、どうしたの?」

「Explain」(イクスプレイン。気持ちを説明する)

NG「連絡するのが当たり前でしょ? すごく嫌な気分だったよ」
OK「連絡がなかったから、事故にでも遭ったのかと心配になったよ」

「Specify」(スペシファイ。明確に提案する)

NG「待ってる私のこともちゃんと考えてくれないかな」
OK「遅刻しそうなときは連絡してくれると嬉しいな」

Choose(チューズ。選択を提示する)

NG「連絡してくれれば、待ってるよ。でも連絡がなかったら、罰としてご飯おごってね?」
OK「連絡してくれれば、待ってるよ。でも連絡がなかったら、先に行くからね」

コミュニケーションは言葉や態度ひとつで、相手の反応やその後の行動が大きく変わるもの。

互いに良好な関係を崩さず、自分の思いも大切にしていけるよう、アサーティブを日常に取り入れてみてください。

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