目頭から頬に向けて走る、ゴルゴ線。ほうれい線と同様に、「女性を老け顔に見せてしまう要素の一つ」として恐れられています。若々しい見た目を取り戻したい！と思ったときにも、ツボ押しセルフケアがおすすめです。ゴルゴ線対策に役立つツボについて解説します。

■攅竹（さんちく）

加齢と共に存在感が大きくなっていく、ゴルゴ線。その原因の一つは、お肌のたるみだと言われています。若い頃はピンと張っていたために目立たなかったしわが、皮膚のたるみによって新たに生まれているというわけですね。

だからこそ、ゴルゴ線対策をしたいときには、皮膚のたるみ対策を行うのがおすすめです。肌のハリを取り戻すことができれば、必然的にゴルゴ線も薄くなりますし、またその他のアンチエイジング効果も実感できることでしょう。

顔の皮膚の中でも、特に目元のたるみケアに役立つのが、攅竹と呼ばれるツボです。ちょうど眉頭に位置していて、初心者でも見つけやすいツボとなります。優しく触れてみて、大きく凹んでいるところを探してみてください。

攅竹を刺激するときのポイントは、指の腹で優しく上方向に向かって押し上げること。「ちょっと痛くて気持ちいい」と感じる程度の力加減で、5秒×5セット程度で刺激しましょう。

ゴルゴ線対策だけではなく、

・まぶたのむくみ
・頭痛
・眼精疲労
・目尻のしわ
・くま

などにも効果的です。

■睛明（せいめい）

左右の目頭にあるツボが、睛明です。目元のお悩み全般に効果が期待できるツボとして、人気を集めています。目の下のたるみにも効果が期待でき、ゴルゴ線対策としても役立ってくれることでしょう。

睛明を刺激するときには、眼球に傷をつけないように注意してください。強くなりすぎない程度の力加減で、5秒程度優しく押します。攅竹と場所が近いので、両方をセットで刺激するのもおすすめです。

睛明は、眼精疲労対策にも効果が期待できるツボとして知られています。「スマホ画面を見過ぎて目が疲れた……」なんてときにも、ぜひ刺激してみてください。美容ケアと美眼ケアを同時に実践できます。

■巨髎（こりょう）

美容に役立つツボとして、注目を集めるのが巨髎です。鼻の左右から伸ばしたラインと、頬骨が一番高くなっている部分から真下に伸ばしたラインが、ちょうど交差するところに位置しています。

このツボは、脾臓や胃腸の働きと深く関連しているもの。ここを刺激することで、食べ物の消化・吸収のために働く臓器をサポートできます。つまり、肌にとって必要な栄養をたっぷりと吸収できるということ。美肌作りにも役立ってくれます。

目元や頬のたるみケアでゴルゴ線対策ができるのはもちろんのこと、以下のような細々としたお悩みの改善策としても効果的です。

・顔色がくすんでいて、優れない
・皮膚の乾燥が気になる
・ほうれい線が気になり始めた

女性にとってお馴染みなお悩みばかりですが、巨髎のツボを意識すれば、身体の内側からサポートすることが可能となります。ぜひツボ押しマッサージを日々の習慣にしてみてください。ツボ押しをする際には、左右の中指の腹を使って、垂直に押し込めばOKです。

■率谷（そっこく）

左右の耳のもっとも高いところから、さらに上、指の幅2本分のところにあるのが率谷と呼ばれるツボです。ここをマッサージすることも、ゴルゴ線ケアに有効です。

顔のたるみは、顔だけの問題として捉えがちですが、実際には違います。こめかみから耳の後ろにかけてある、側頭筋がゆるむことによって、顔全体の皮膚がたるんでしまうこともあるのです。この側頭筋に働きかけてたるみケアができるのが、率谷のツボのメリットです。

率谷を刺激する際には、親指を使います。ツボの位置にあてたら、顔全体を上に引き上げるような気持ちで、押し上げながら刺激します。顔全体のたるみ解消につながるほか、偏頭痛対策にも効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。

■ゴルゴ線が気になり始めたら、ぜひ早めのセルフメンテナンスを！

皮膚の老化は、見た目年齢に直結する問題です。いつまでも若々しく素敵な女性でいるためにも、トラブルが気になり始めたら、できるだけ早いタイミングでセルフケアをスタートするのがおすすめです。

ツボ押しマッサージであれば、妊活中でも実践しやすい美容ケアです。自分に自信を持つためにも、基礎化粧品によるケアに、ひと手間加えてみてください。