こんにちは。高校5年生です。

以前、お付き合いしているNくんから言われた言葉で、何ヶ月経っても時折思い出す一言があります。
それは私が冗談めかして「私が福岡に帰省して、東京に戻りたくないってそのまま帰ってこなくなったらどうする？」と訊いたときのこと。優しいNくんなら福岡まで来て、私を連れて帰ってくれるのではないかと期待しておりました。しかし、彼が放った言葉は私の想像を外側から突き破るようなものでした。

「そしたら、俺が福岡に通うよ」

東京と福岡、遠距離恋愛にしても遠距離すぎます。2人の出会いは東京ですし、Nくんは福岡に何のゆかりもありません。第一、私は職場も家も東京にあります。もっと言うなら、私にこだわらなくても東京にはたくさんの女性がいます。
私の中では100点満点だったはずの答えは、簡単にくつがえされました。そんな答えがあったんだと、感動すら覚えました。私は反射で「何で？」と聞き返しておりました。

彼の答えは、こうでした。
「だって東京には俺がいるのに、それでも○○ちゃん(私)は福岡にいたいって思ったってことでしょ？それにはそれなりの理由があると思うから、俺は○○ちゃんの気持ちを尊重するよ」

惚れ惚れするような答えでした。言葉選びがちょっぴり苦手な彼から、そんな素敵な答えが聞けると思っておりませんでした。実際にしたわけではありませんが、私がどこにいてもNくんは私のために会いに来てくれるのだと考えたら、本当に嬉しかったです。彼と出会えただけでも上京して良かった、東京で働いていて良かったと心から思います。

前回の記事で書いた通り、祖母から手紙をもらいました。祖母からの手紙を読んで考えたのは、Nくんとお付き合いしていなかったら私は今頃、いやもっと前にくじけていたに違いないということです。土日がくるたびに寂しさで狂っていたでしょうし、東京に来たことも見知らぬ街で社会人になったことも後悔していたでしょう。彼との出会いは私の人生のハイライトに必ず映る、神様からのプレゼントだと思います。真面目に生きてきて良かった、優しさを捨てなくて良かった、私は私のままで良いのだと私を全肯定してくれる存在です。

彼とは1週間に1度以上会っております。これほどまでに高頻度で会う人は家族以外におりませんでした。これだけ会っていたら少しくらい嫌いなところも見つかりそうですが、お付き合いする月日が経っても好きなままでいられるのが不思議です。同様に、交際8ヶ月目に入っても変わらない、むしろ強まっている彼の私への気持ちも不思議です。彼の前でもうかっこつける余裕もないのに、素の私を見ても好きでい続けられるのがすごいです。お付き合いして数日の頃、いつ彼の気持ちが離れるのかと不安がっていた私に教えてあげたいですね。

以上、「福岡に通うよ。」でした。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
次の投稿でまた、お会いしましょう！