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医療の現実

患者中心の意思決定って言うけどね。

結局のところ、医療者中心の意思決定になる。なぜならそんなに医療的知識を一般の人は持っていないし、医療者でも診療科が違えば全然わからない疾患ばかりだから。

それに日本は国民皆保険で医療費を気にせずに高度な医療を受けられる。だから諸外国に比べ、今行われている医療にどれくらいの金額がかかっているのかと言うことに対し関心が低いし、お金のことを考えながら医療の選択をする人は少ない。幸せなことなのかもしれないが、反面、意に反した寝たきりや後遺症を生み出していると言う現実がある。

日本がいつまで国民皆保険が続くか分からないが、国民皆保険の崩壊はもうしぐそこに来ている気がする。超高齢化で膨れ上がる医療費、それを支える年代の減少、COVID-19などと医療費は急速に膨れ上がっている。

だからこそ、もう少し自分の命に患者さん・そして家族も責任を持ってほしいし、「先生にお任せします」ではなく、自分の現状を理解しようとし、医療者とともに一緒に悩み、考えてほしいと思う。

最期まで自分らしく生き抜くためには、そんな意識が日本人には必要なのではないか、これからの時代特に必要なのではないか、と思う。

だからこそ、私はそんな日本の患者さんや家族が最期まで自分らしく生きれれるような医療の選択、命の選択をできるよう、時に医療者の視点、時に患者家族の視点で物事を考え、患者家族を常に支えていける存在になりたいと思っている。

まだまだ道のりは長いかもしれないけど・・・

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