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学校に通うことで得られるもの

かつてアメリカ・コロラド州のフローレンス・クリテントン高校を取材した番組を見て「子育てで大変な中、GED(日本の高認のようなもの)を受けるのではなく、学校に通うという選択をするのはなぜだろう?」と疑問がわいた。noteにも書いたことがある。

さて今、私は長期計画で勉強していることがある。どうしても長時間がかかる勉強を進めるには、学習計画をある程度立てて、逸脱しないように進めないといけない。「まだ時間がある」という油断が生まれやすいし、油断したままで試験の直前にあわてて遅れを取り戻そうとしても、手遅れになってしまうからだ。

このタイプの勉強に取り組んでいると「本当にこれで大丈夫かな?」「長時間かけて勉強しても、成果が上がらないのでは?」と不安になりやすい。

大人の自分でもそうなのだから、年齢的に高校生で、勉強だけでなく子育ての心配も抱えている人たちなら、もっと不安になるだろう。

「学校へ行けば仲間がいる」というのはとても大きなメリットだと、なんだか理解できる気がしてきた。

また昨年、NHKでもフローレンス・クリテントン高校について紹介されていた。

一般的な高校のカリキュラムだけでなく、育児の授業も行い、高校卒業後の就職や進学に関する困難に対応できるよう、進路指導も行われているらしい。

これはとても大きいことだ。今、私は勉強をしているけれど、もし試験に合格したとしても、その後のイメージ、どうすればいいのかが、よくわかっていないのが本音だ。新しい資格を取るたびにこのことは感じる。

社会経験が浅い高校生なら、もっと戸惑うことだろう。

思いがけない妊娠に戸惑うのは、本人や配偶者だけでなく親もそうだろう。自宅でずっと顔を突き合わせていると、イライラをぶつけあったりしてしまうかもしれない。でも「高校に通って頑張っている」という事実があることで、親も距離を置くことができるかもしれない。そういう効果もあるのかなぁ。


ただ、妊娠という状況以外でも「ブレイキング・ナイト」のリズ・マレーさんみたいに、唐突に「勉強しよう」と思い立って高校に通い始める人もいる。また、昨年は下記のようなニュースもあった。

自力でコツコツと勉強する以上の何かを、学校で得られるとしたら、なんなんだろう? まだ答えが見つからない。

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