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「なんか物足らない」感がやる気につながる

資格マニアと呼ばれる私は「どうやってやる気を出すの?」「時間管理はどうやっているの?」とよく聞かれる。自分では「やる気を出そう」「なんとか時間を作り出して勉強しなくちゃ!」と思ったことがあまりないので(試験の直前を除いては)、どのようにお答えすればいいのか、けっこう悩んだこともある。

さて、年末年始には普段とは違うこまごまとした用事が、唐突に生まれることも多く、仕事や勉強を中断して対応することも多々あった。その中で気づいたのが「あぁ、もうちょっと勉強したかった」という物足らない感が次の「やる気」につながるということだ。

自宅で仕事をしているフリーランスの方なら「仕事の途中だけど、家族のごはんを用意しなくちゃ」「宅配便が来たから受け取らなくちゃ」ということを、たびたび経験していることと思う。

そして、そのように中途半端で終わった仕事ほど「やらなくちゃ」と気になってしまうものだ。なお、この現象には「ツァイガルニク効果」という名前がついているほど、よく知られている現象である。

私にとっての勉強も同じことで、他の用事などで中断された勉強はもちろん、「資格試験のためにここまでは勉強したけれど、どうせならもうちょっと理解を深めたかった」という「何か物足らない感」が、次の目標へのモチベーションになっていることも多い。

だから、私が取っている資格は、ある程度の限られた範囲内のものが多く、既得の資格と全く関係のないものに挑戦することは、あまりない。だから語学や色彩関係などの資格は取ったことがない。

勉強時間を作り出すことに関しても、「時間を作り出してから勉強する」というよりは、「前の勉強内容の続きが気になっているので、手近に参考書などを置いておいて、少しでも時間があれば勉強したい」と考えてしまうのだ。

とはいえ、勉強のやる気を出すこと、勉強を意識するということはとても大事だが、社会人として仕事を全うすることや、家事などで人に迷惑をかけないこともやはり大事だ。バランスを考えて生きていこう。

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