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ツムラさんの漢方26番「イライラして眠れない虚弱な方へ神経症・不眠症」というキャッチフレーズの桂枝加竜骨牡蠣湯 けいしかりゅうこつぼれいとう をご紹介します。

「イライラして眠れない」のと
「虚弱な方へ」
というのは相反する気がするのですが、

どういうことなのでしょうか
それでは解説いたします

この漢方薬は

1.風邪薬でも使われる
桂枝湯 けいしとう
の部分と

2.気持ちを落ち着けて、
必要なエネルギーが
外に出ないようにする

竜骨 りゅうこつ、
牡蠣 ぼれいの

部分に分けて
覚えると良いと思います

まず桂枝湯の部分ですが、

これは下半身を温める
末端まで暖かい気を巡らせる

虚弱による汗を防ぐ
目的で配合されています

具体的に話すと
桂枝 けいしの部分は
腎陽をサポート

芍薬 しゃくやく
が津液の浪費を防止

生姜 しょうきょう
甘草 かんぞう
大棗 たいそう

で消化器官を活性化させて、元気の源を作り出す

2.竜骨 りゅうこつ
牡蠣 ぼれいの部分

この部分は気を下に下げるため、
イライラしたり、ストレスがかかっているのを
緩和させる目的で配合されています。

また竜骨と牡蠣の組み合わせも
津液の浪費を防ぐので、

特に 性的な夢を見やすい、

夜間のお手洗いに頻繁に行く、
疲れるとすぐ汗をかく人に適しています。

この漢方薬をまとめると
虚弱さが原因で

下半身が冷えているのに
上だけなんとなく熱い

疲れると汗をかくという方に

上の熱を下に下げて
下は温める

という配合で改善する漢方薬です

比較的長い間使っても
大丈夫な漢方薬ですが、

不眠の原因は様々で
特に血の不足による

不眠のタイプだと
この漢方薬では

効かない可能性もある
ので、不眠だからと

安易に自己判断で服用せず
専門家の指示の元使うことを
お勧めします

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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