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ツムラさんの漢方21番「妊娠嘔吐(つわり)、そのほかの諸病の嘔吐(急性胃腸炎、湿性胸膜炎、水腫性脚気、蓄膿症)」に適応症がある小半夏加茯苓湯 しょうはんげかぶくりょうとう をご紹介します。

この漢方薬は
構成生薬がシンプルです
3つしかありません

①半夏 はんげ

つわりは胃気が上に上がることと、
水分が停滞して起こる事
が多いと考えられています

この半夏は
①水分の老廃物をとる
②胃の動きを正常化させる
目的で配合されています
半夏には毒性があるので、
基本的には生姜とセットで
配合されていることが多いです

②生姜 しょうきょう

これは生姜です。
生姜は
①体を温めて水分の
老廃物を取り除く
②半夏の毒を緩和させる
③半夏と一緒に使うことで
吐き気を止める作用がある

③茯苓 ぶくりょう

きのこの生薬です
①お小水を増やして
体のむくみをとる
②胃腸の調子をサポートする
③メンタルを安定化させる

です。

まとめると

①冷えると気持ちが悪くなる
②妊娠してからお小水が出づらい
③涎がたくさん出る
④食べると調子が悪くなる

などのつわりであれば
ある程度効果があると思いますが、

①疲労するとつわりがひどくなる
②便秘がひどい
③口が乾燥している
④温めると調子が悪い
⑤空腹時よりも何か食べた方がつわりが治る

方にはこれではなくて、
別の漢方薬が良いと思います
(このタイプの方が
小半加茯苓湯を服用すると
悪化する可能性もあります)

また、名前は違いますが、
半夏厚朴湯 はんげこうぼくとう
は今日ご紹介した
小半夏加茯苓湯と同じような
効果が期待できますし、
お腹の張りにも良いです

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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