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柴胡加竜骨牡蛎湯と抑肝散の違いを知りたいです。2

夜眠れなくなって、柴胡加竜骨牡蛎湯 さいこかりゅうこつぼれいとう と 抑肝散 よくかんさん どちらを飲もうかなと迷い、試しに柴胡加竜骨牡蛎湯を飲んだところ気持ちが落ち着き眠れるようになりました。

柴胡加竜骨牡蛎湯と抑肝散の違いを知りたいです。

その② 本日は抑肝散 よくかんさん を紹介しますね

昨日は
柴胡加竜骨牡蠣湯 さいこかりゅうこつぼれいとう を紹介しましたが、

この漢方薬は
「風邪をこじらせて、邪気が深い部分に入ってしまい、熱を持っているために、お小水も便も詰まっている時に使用する」漢方薬でしたね

それでは抑肝散 よくかんさんはどのような時に使うのでしょうか。

この漢方薬は ①自律神経が昂り ②昂りすぎたことが原因で、ブレーキの機能が失われてしまって ③不眠やまぶたのけいれん、めまい、嫌なことが忘れられない
などの症状が起こっているケースに使う漢方薬です。

中味を説明しますね

体の陰(興奮をブレーキする)が失われてしまったために起こる制御不能の
メンタル不調を抑える 釣藤鈎 ちょうとうこう

気(体のエネルギー)の滞りを巡らせる柴胡 さいこ 川芎 川きゅう

血の巡りを良くしながら血を増やす 当帰 とうき

お腹の調子を整えることで、脳のブレーキを修復する
(ブレーキ成分である血は食べ物から生み出される)

白朮 びゃくじゅつ 茯苓 ぶくりょう 甘草 かんぞう

からなっています。

その名の通り かんの虫に使われるので、お子さんの夜泣きに使われてきた漢方薬でもあります。

似ている名前の抑肝散加陳皮半夏 よくかんさんかちんぴはんげ もほぼ同じ働きがあります。

この漢方薬は柴胡加竜骨牡蠣湯と比較すると長く使っても副作用が出づらい漢方薬です。

しかし、気を下げる働きがあるので、気が上がらないことが原因のめまい、立ちくらみ、
胃下垂、下痢、などがある方は避けてくださいね。

気が上がらないとはどんな状況なのかは自己判断できませんので、専門家に相談してください

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
不眠の漢方薬は難しいので、自己判断で選ぶことはお勧めしません。

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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