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ツムラさんの漢方25番「のぼせて足が冷える方に生理痛・肩こり・しみ」というキャッチフレーズの桂枝茯苓丸 けいしぶくりょうがん をご紹介します。

桂枝茯苓丸は
よく使われる漢方薬ですね。
中身をご紹介していきます

桂枝 けいし
枝の生薬なので、
経絡を通す
体の末端まで暖かい気を届けます

茯苓 ぶくりょう
余分な水分を
尿中から外に出す

牡丹皮 ぼたんぴ
赤芍 せきしゃく
炎症を抑えながら、
体の血流を良くする

桃仁 とうにん
血流をしっかり良くする
お通じを良くする

全体で血流を良くして、
瘀血を除去する効果が
期待できます

元々は子宮筋腫のような
病態に使う血流を良くする
働きの強い漢方薬です

体の陰陽の偏りを調節する
漢方では無いので

のぼせて足が冷えるタイプ
はこの漢方薬は効かないと思います

また、気をつけなければいけないのは
日本では正しい材料で作られていないことが
多いということです

まずは桂枝 けいし
これは枝の生薬を使うのですが、

日本では、桂皮 けいひ
という皮が使用されている
製剤がほとんどです。

東洋医学では桂枝と桂皮は
別の薬として運用していますので、
注意が必要です
(詰まりを通す作用を期待するなら
桂枝を使うべき)

次に芍薬 しゃくやく
これは桂枝茯苓丸の場合
皮付きの赤い芍薬を使うのですが、

日本の製剤の場合
白い芍薬を使っている
ケースが多いです
(血の巡りを良くする
作用が白芍にはない)

そして、桃仁 とうにん
桃仁の皮には「毒がある」
とされていますので、

皮を剥いた物を使用することが
好ましいとされていますが、

ほとんどのメーカーのものは
皮付きの物が使用されています。

本日は漢方薬は同じ名前でも

メーカーにより製造方法や
使っている原材料が異なるので効果
が大きく異なるということをお話ししました。

いかがでしたでしょうか?

漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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