建築士の責任

建築士の責任に関する法律として、建築士法と製造物責任法(設計行為に伴う欠陥状態)が存在します。

・建築士法の解釈

建築士の責任を問う有名な事件としてあの姉歯事件があります。禁固以上の判決を受け、一級建築士資格はく奪処分となりました。


過去に一級建築士免許取消処分が裁判で覆ったケースがありますが、一応、建築士法には次のような条項が存在します。

(免許の取消し)第九条 
(懲戒)第十条
(登録の拒否)第二十三条の四
(設計等の業務に関する報告書)第二十三条の六
(監督処分)第二十六条
(苦情の解決)第二十七条
(罰則) 第三十七条

懲戒処分については、
「建築関係法令違反(建築士法第10条第1項第一号)建築基準法違反 40.設計、構造設計、設備設計、工事監理規定違反」
「建築関係法令違反(建築士法第10条第1項第一号)建築基準法違反 41.無確認工事等」
「上記以外の建築関係法令違反 46.建築確認対象法令違反」
「不誠実行為(建築士法第10条第1項第二号)」などが該当します。

一級建築士の懲戒処分の基準の一部見直しについて
https://www.bcj.or.jp/db_upload/building_letter/2017/621_2017-032-038.pdf


・製造物責任法

法律事務所の判断ですが、製造物責任法上の責任を問うことは難しいとのことです。



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