カタログ上の騒音値と実際の騒音値の乖離

カタログ上の騒音値が54db、59dbと記載のある装置について、正月に騒音測定したところ、小さいほうの室外機、2台運転時どちらも最大で70dbを超える数値となりました。

正月の騒音測定結果

https://note.com/kousansha/n/n4d0dec624938

メーカーに設備異常等、問合せしたところ、以下の内容の回答(見解)を得ております。

メーカー報告書からの引用(抜粋)
カタログ値は一定の条件下で測定した参考値
町内会騒音測定器での測定値とカタログ値が異なる原因としては以下の理由が考えられます。
①設置場所周囲の騒音や設置環境による反響での影響
②室外機2台同時運転による運転音の合成
③防雪フード(オプション品)取付による運転音増幅
④空調負荷状況によるエンジン回転数増幅

結果から判断すると、基本設計段階で設計者(設計事務所)は、カタログ上の数値で環境基準値ギリギリなので設計上問題がないのではなく、実際の騒音値がカタログ値よりも最大で15db程度上回ることを想定した前提で、基本設計する必要があることがわかりました。

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