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荻野先生の講演@数学教育フェス2024

いつも,記事を読んでいただきありがとうございます。

私立高校で数学の教員をしている者です。現在,高校1年生の担任をもちつつ,反転授業,探究,業務改善,教員研修など,取り組みを行っています。教員になる前は,会社員として数年勤めていました。

2024年2月23日(金)に実施された,
  「数学教育フェス2024〜数学嫌い0の未来へ〜」
の参加レポートです。参加できなかった方や,知らなかった方にも,ぜひこのフェスの詳細を知っていただきたく,記事にまとめます。
今回は,講演会パートの
  3.教育の可能性・・・生徒を元気にする方法(荻野先生)
について,私の感想も交えながら概要を話していきます。括弧書きの部分が講演された方の,発言やスライドと捉えていただければと思います。それ以外の部分は私の考えや感想です。

3.教育の可能性・・・生徒を元気にする方法(荻野先生)

続いては荻野先生です。接点tで有名な,あのお方です。
ここでは,空気が一変したのを覚えています。静寂に包まれた中での講演。吸い込まれるような,感覚に陥りました。
  「成功体験」
どの先生もこの大切さを仰っていますね。私のように学校現場にいると,浪人生に授業をする経験はほとんどありません。ある意味,浪人生は不合格という失敗を経験した人たち。そのような子どもたちには,成功体験を少しずつでも経験してほしいですね。私も,生徒たちが少しずつでも成功体験を味わえるよう,意識的に取り組んでみようと思います。
  「時には厳しく言うことも大切」
最近よく聞くのが,親に怒られた経験がないという生徒。ですが,甘やかすのは良くない。生徒と真摯に向き合い,厳しく話すことも大切ですよね。
  「意志で学ぶ」
このあたりから,どんどん引き込まれてきました。人生について考えさせられる場面です。
  「強制・義務<恐れ<<<意志<<<貢献」
宿題があるから勉強する,悪い点を取りたくないから勉強するのように,強制や義務,恐れから勉強することがほとんどです。
重要なのは,自分の意志で学ぶということ。この大学に受かりたいから勉強する,将来〇〇になりたいから勉強するのように。ここの域に達する学齢はいつなんでしょうね?キャリア教育や進路指導を通して,考えさせる場面は作っていますが,意志で学ぶ生徒は少ないように感じます。
最後に,貢献。世の中に貢献するために勉強するのように。予備校の先生からこの言葉が出ることに感動しました。荻野先生が多くの医学部志望の生徒を指導してきた経験からくるものなんでしょうね。予備校で教えて,いい大学に受からせるということだけでなく,子どもたちの将来について考え,子どもたちにこうなってほしいという気概を感じました。
  「魅力的な先生」
若さは人を変える。若さは武器である。私には,これが刺さりました。魅力的というと様々ありますが,私に関して言えば"若さ"だと思います。若いからこそ,生徒がついてきます。一方で,若さが失われたあと,どんな魅力的な先生になるかは,考えていかなければなりませんね。

ホワイトボードを用いながら,粛々と語られていました。ひとつひとつの言葉の重みがすごく,数学だけでなく人生というものについて考えさせられる内容でした。デジタルタトゥーとか,中々動画を削除してくれないとか,笑いもありながら進んでいきましたけどねw。私は直接教わったことはなく,ネットで取り上げられている情報しか知らなかったのですが,謙虚な方で,非常に教育に関して熱い思いを感じました。

さて,続きはまた明日。

それでは,また。


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