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選いつの備忘録 #1

5月公演「選ばれるのはいつだって一人なんだから」の台本(戯曲と書くと急に敷居が高くなるように感じてしまう人も多いので台本[台本が敷居が低いとは言っておりません!]と書くことはご容赦。敷居が下がるのであれば『だいほん・ダイホン』でもいい。私はテレビや映画とは異なるけれどアフター5、放課後にふらっと街を歩いていたら芝居小屋があってふらっと入れるような世界を夢見ているのです。戯曲ってなんぞやと思われる人が大多数であれば伝わる言葉をつかっていきたいだけなのです。ってカッコ書きが長すぎましたな)を明日から書く。それにあたって意気込みとかそういうのではなく、始まりなのでそんなに今日は長い投稿はする予定も中身もありません。

明日から書けるかどうかはまだ分かっていない。諸々諸事情ありますがその点は割愛。ただもしかしたら状況次第では明日からも書けない、待ちになるかもしれないということを私は理解しつつ。ただ、そろそろ書かないとチケット発売や情報解禁までに台本が間に合わないというのは避けたいので書けるところから書くわけです。冒頭のシーンはいくつかの選択肢(これは以前も書いたかもしれないですが)の中、ほぼ全員が舞台上に出ているシーンというのも構想の一つではあったものの、今日明日で書かねばならないとすればそれは諸条件によりなしになります。

劇作家って自分が書きたいものを自由に書ける人もいますが、何らかの条件下で書くこともあるし、後者のほうが多いんじゃないかなと思うわけです。劇作家がつきつけられる条件とは何かといえばまあ色々なわけです。人数もあれば舞台の面積とか。季節とかもある。

出演者が決まっていく中で、ああ、その人が出てくれるならば、その役をやってくれるならば、ああしよう、こうしよう、と初期に考えていたものとはずれてしまったとしても私はいいと思う。良くなるのであれば。ま、思っていた、想像していた構想なんてものはあるようでないものなのだ。絵に描いた餅なんて言葉があるが、絵にすら描いていない餅なのだ、お餅がおいしそうだなぁ、食べたいなぁ、甘いの辛いのどっちがいいかなぁ、という想像、妄想は書く時には上書きされて然るべきことなのだ。

この時点で当初考えていた文字数を超えて無駄話的な備忘録になりおおせたわけですが、今回の公演はもともと学園モノとして構想はしたもののタイトルも異なる、ストーリーも異なるものを考えていたことは以前当パンに書いていた情報を見ている方はご存じかもしれない。

もともとは高額な学費で有名なお嬢様学校を舞台として考えていました。学校の中庭でティーパーティーを開催する主人公(総理大臣の娘とかを検討して総理大臣に関する本を買ったものの未読。そもそも私が知りたいのは総理の娘のことなので総理のことではないのだった)。父に認められたい娘が生徒会長になるために学園内の権力者(人気のある生徒たち)を集めて、自身に投票するように買収するといった内容だった(最早何を書こうとしていたかは覚えていない)。学園カーストとかもテーマの一つだったように記憶している(否、正確には覚えていない)。そんな中、招待した覚えがない生徒がやってきて主人公だけではなく、その場に集った権力者たちの裏の顔や秘密、嘘が露見していくといった話だった。タイトルは『思いがけないティーパーティー』だったような。ガーデンパーティーにしようかとも思ったが、舞台上が緑一色になるとか美術をどうするかという懸念がぷつぷつと沸いてきて、やめにした。そしてコロナ禍により消え物(舞台上で飲んだり食べたり)が出来ないこともありティーパーティーに紅茶も出せなくなり取りやめることとなった。だがしかし今書いてみたもののなんとなくだがこの芝居観てみたいと思う自分がいる。ので、いつか消え物が許されるようになったらやるのもありだなと思うわけで。

新たに何かを構想するでもよかったのに、生徒会長になることを希望する主人公というのは残して5月公演について再度練り直したのが『選ばれるのはいつだって一人なんだから』である。

生徒会長を目指す副会長を主人公にし、その選挙戦を描く、というのは私の中ではあまり構想になかった。選挙戦を追うのであれば正直ドキュメンタリーを観たほうが良いと思う。個人の話では恐縮だが昔高校時代、色々と話をすっとばして書くが、隣りに座っていた男子生徒が突然私に小声で話しかけてきた。「僕はね、次の生徒会長になるんだよ」と。いやいや待て待て、生徒会選挙もまだなのにどういう流れだ。ただのホラ吹きか、ビッグマウスか。妄想か。しかし翌年、しれっと生徒会長になっていたのをふと思い出す。私は生徒会長という存在に何も興味がなかったので、厚生委員長というのになったが選挙戦を勝ち抜いてなったわけではない。そして委員長の傍ら、なぜか風紀委員(校紀委員?と称されていたように思うが記憶違いかもしれない)というのも兼任させられたのは何かの陰謀だったのではと未だに思うわけだ。まあどっちにしても煙たがられる職務だった。

そんなことを不意に思い出しつつ、生徒会室を中心にした会話劇というのが現時点での構想となる。

■生徒会チーム
生徒会副会長:あまり優遇されない、報われない事が多い人。野心だけはある。自分が副会長として頑張ったのだからその流れで自分が会長になることを疑っていない。のだが、そこに彼女独自のプラン、ビジョンがないことを現会長は見抜いている。この物語を通じて成長していくキャラでもある。
生徒会長:女王様。別に世間ずれしているわけでもないがその組織のトップの空気をばりばり出している。生徒の多くから慕われているが、裏がありそう。副会長を次期会長に推薦しないと断言する。
会計:冷酷な側面を持っており、数々の部活から敵視されている。「お金は有り余っているわけでもなければ、自然と出てくるものではないことをその空っぽの頭でも想像されたらいかがですか」と言い放つキャラ(になるのかなぁ)。妹がいるが仲が良いわけではない。
書記:下手したら空気の悪い生徒会になりかねないが、この人の持ち前の明るさや空気を読まない感覚がチームを存続させる要因には違いない。「生徒会新聞に全教科の予想問題載せたら当たったんだよね。どう、私すごくない?」発言はあれなところがあるが、頭は良い(らしい)。

以上が生徒会メンバーである。個人的にこの話を想像した時に思ったのは「マリア様がみてる」の山百合会。ただ、あの世界、空気感を舞台にすることが目標ではないのでふと思い浮かんだぐらいの話である。

少し長く書きすぎたので今日はこの辺りで。まずはこの生徒会の人となりというのを改めて書き起こしてみると、最初のシーンを描きやすくなったのではないだろうか。そうでもないかもしれない。

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