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《陰騭録》人への思いやりと優しさで家族の運命まで影響を与えた

福建出身の二人の方の人への思いやりと優しさで、家族の運命まで改善されたお話をご覧ください✨

《陰騭録》積善の編

明の時代の英宗皇帝の治世の際、福建では鄧茂七が反乱を起こし、多くの百姓が彼に従いました。

朝廷は都御史の張楷を派遣して鄧茂七を鎮圧させました。張楷は策略を用いて鄧茂七を捕らえ、残りの乱軍は布政司の謝都事に委ねられました。

謝都事は反乱の者に名簿を提出するよう要求し、鄧茂七に従わなかった者には密かに小さな白旗を与え、乱軍を逮捕する際に自分たちのドアに白旗を掲げて逮捕されないようと約束しました。

そして軍紀を厳格に守り、兵士に無差別な殺人を禁じました。この結果、謝都事は1万人以上の命を救いました。

その後、彼の息子謝遷は進士となり、朝廷の輔政大臣となりました。謝都事の孫謝丕もまた探花に輝きました。

福建省莆田市には林姓の家族が住んでおり、かつて家には慈善心ある老婦人がいました。

彼女は常に他人に餅を施し、誰かが欲しがれば与えていました。

ある神仙はこの行為を聞き、旅人に化けて毎朝六七つの餅を要求しました。老婦人は毎日旅人に餅を与え、これを三年間続けました。

旅人は彼女の真心の善意を知り、老婦人に言いました:「私はあなたから三年間の餅をもらいました。どうやってお礼を返せばいいでしょうか?
もしもあなたが亡くなったら、家族にあなたを家の後のその地に埋葬させてください。
そうすれば、あなたの子孫が官職につく数はごま一升分くらいが得られるでしょう。」

老婦人が亡くなった後、彼女の息子は旅人の指示に従い、母親を埋葬しました。

その結果、初代で九人が進士に合格しました。以後、林家の中で官職に就いた進士は計り知れません。

福建の諺によれば:“もしも姓が林の者が試験に参加しなければ、発表しないでください。”

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